【尖角がパワーアップしてる】漫画版とリメイクアニメ版との違い Vol.9
待ちに待った第3シリーズの『るろうに剣心』、半年くらいのスパンをもってようやく開始。
志々雄を討つため、徒歩で京都に向かう剣心。
道中、剣心は志々雄が支配している村の騒動に巻き込まれ、志々雄と対峙することに。
前回までは、原作との違いが少ない(泣)
今回の3クール目は原作版との違いが少なく、なかなか筆が進まずにいた。
今回アニメ版も、丁寧な描写に直したくらいしかないかな~、と思っていた矢先、イヤイヤ来ましたよ。
志々雄 「尖角に戦闘準備をさせておけ」
床から突き破ってきたのは、肌色の頭ではなく、黒色!?
『るろうに剣心』を語る私のこと
〇 私(スカイハイ)
片田舎で男性公務員だったが、第2子誕生の際に1年間の育休を取得。
育休後に復職するも、将来を見据え、退職・独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとしても活動中。
中学生の頃から『るろうに剣心』が大好きで、毎日コミックスを1巻ずつ読み続けた。
待ちに待った第3シーズンに、心躍る日々だ。
詳しくは、私のプロフィールへどうぞ(内部リンク)
制作サイドへのリスペクトを忘れずに
私は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚(めいじ けんかく ろまんたん)-』が、好きだ。
毎週「アマゾンプライム」で、リメイク版「るろ剣」の新話を心待ちにする日が続く。
毎週見ていく中で、ところどころ、原作の漫画版と異なるところに気づく。
私は思春期に漫画版を読み込み、毎日1巻ずつは平気で読んでいた。
「るろ剣」の技としては、牙突が最も印象深い。
アニメは高いクオリティでリメイクされているが、生粋の「るろ剣ファン」としては、どこが違っているのかとても気になる。
そこでその「違い」について、原作版・リメイクアニメ版を問わず制作サイドにリスペクトを払いつつ、読者さんとマニアックに共有していきたい。
・なぜ「るろ剣」の違いを、記事にしようと思ったのか?その熱い思いはこちらから ↓
『リメイク版アニメ『るろうに剣心』漫画版との気になる違い Vol.1』
第28話 野心家の肖像
あらすじ
新月村での騒動に巻き込まれた剣心。
志々雄が滞在していることを知り、その逗留先の館を斎藤に乗り込む。
志々雄との問答の末、新月村を統治する尖角(せんかく)が、剣心の前に立ちはだかる。
みどころ1 栄次の憎しみ
志々雄一派に兄と両親を殺された栄次。
何もできない子どもと見られつつも、その心の中には修羅が生まれつつあった。
栄次 「出来る 出来ないかの問題じゃねえ! やるか やらないかだ!」
みどころ2 尖角が見事なパワーアップ&イメチェン
新月村を力の恐怖で支配する尖角。
村人の恐れぶりからして、かなりの力の持ち主らしい。
原作では見事な頭の形だったが。
志々雄 「それと 尖角に戦闘準備をさせておけ」
違い1:新月村での志々雄の背後
漫画版では
新月村に逗留する志々雄の館にて、志々雄の背後は無地の屏風。
おそらく金屏風のような感じだ。
リメイク版アニメでは
志々雄の背後の屏風は、2体の夜叉どくろのような妖怪だ。
まさに志々雄が、焼かれたが蘇ってきたという感じ。
違いを考察
原作の屏風も志々雄らしく、圧倒した雰囲気があってよかった。
しかし今回のどくろは、志々雄の恨みなどがより濃く描写されている。
より志々雄らしいと言えるのだが、ちらちらフレームインしてきて気が散ってしまった。
私は原作版の描写が、好きだったな。
違い2:せ、尖角が、黒い!
漫画版では
志々雄との会話も物別れに終わり、剣心と仕留めるべく床下から飛び出してきた尖角。
尖った頭で床板を割って出てくる、インパクト満点な出オチ。
リメイク版アニメでは
「尖角の頭が黒い!」と思いきや、鉄帽!を被ってる!
得意の握り懐剣による「刻み打ち」や、膝故障による自爆オチは変わらず。
しかし新技「人間ドリル」を繰り出した。
鉄帽をかぶった頭を前に、突っ込んでいく人間魚雷みたいな技だ。
最期も志々雄に脅された上で繰り出すが、剣心の龍翔閃の前に散ったのだった。
違いを考察
尖角をパワーアップさせてくれた。
作者の和月氏は、コミックス内の余談で「串刺し頭突き」を出したかった、とこぼしていたが、これが実現した形だ。
しかも、頭を鉄帽で強化しても入れ込みっぷりだ。
これは原作ファンとしては嬉しいところだ。
そうなると気になるのは、尖角の頭の形。
鉄帽が取れないと不明のまま終わるのでは!?と心配したが、ちゃんと明かしてくれました。
龍翔閃を顎に喰らいながらも、なぜか鉄帽が割れるという、ファン思いの描写!
ちゃんと、尖角の頭は尖っていました、ありがたや。
第29話 再び京都へ
あらすじ
尖角を圧倒的な力でねじ伏せた剣心、志々雄を追おうとするも宗次郎に行く手を阻まれる。
志々雄の側近の宗次郎とは抜刀術の打ち合いになるも、剣心の逆刃刀は真っ二つに折られてしまう。
みどころ1 宗次郎の強さと剣心に欠けているもの
今回、描かれるのは宗次郎の圧倒的な強さ。
殺さずを貫く剣心との差を際立たせることによって、そのボスの志々雄の強さもより感じられるようになっている。
みどころ2 栄次の将来性
閉鎖的な村で理不尽な目にあった栄次。
今後、日本を背負う若者として、大きな期待を感じさせる描写となっている。
違い1:宗次郎の描写
漫画版では
剣心との抜刀術の打ち合いでは、宗次郎は右手をやや剣心よりも下げている。
リメイク版アニメでは
抜刀術の構えが、剣心とほぼ同一になっている。
その後、走って志々雄を追いかけ、馬で走る志々雄を追い越して待っているという健脚ぶりを発揮している。
違いを考察
今後、剣心と再戦する際、宗次郎は「瞬天殺」という技を繰り出すのだが、それへの布石としてあえて右手をやや上げているのかもしれない。
また、原作版よりも宗次郎の足の速さを強調している。
違い2:栄次の未来と斉藤の優しさ
漫画版では
平和になっていくであろう新月村を願って、斉藤の妻のところに厄介になることに決める。
リメイク版アニメでは
斎藤のことを、早くも「斉藤先生!」と呼んでいる。
最後の場面で、兄の墓には斉藤のタバコが供えられている。
違いを考察
栄次は、このあとの『北海道編』にも登場する主要キャラのひとり。
その際、斉藤と剣心を「先生」と呼んでいるので、それへの布石か。
加えて斉藤はしっかり部下を思っていたことと、その弟の栄次をしっかり育てるという意思を示していたようでとても微笑ましい。
ついでに、操も剣心にカンパンを渡すシーンが新設されるなど、心温まる回となった。
第30話 森の出会い
あらすじ
斉藤 一にコテンパンにされた左之助。
剣心の力になるため京都を目指すも、自らの修行を兼ねながら大きく道に迷う。
そんな左之助の前に現れたのは、破壊の極意を得た破戒僧・悠久山 安慈だった。
安慈は左之助の信条を聞いたうえで「二重の極み」を伝授するが、一朝一夕で会得できるものではなかった。
みどころ1 可能性を拡げる左之助
左之助の「命懸けで強くなって、剣心の力になりたい」という強い意志が、左之助の更なる可能性を拡げる。
みどころ2 いろいろな出会い、再会
お互いの素性を知らぬまま十本刀の安慈と左之助が出会ってしまうが、今後どのような再会になるのだろうか。
また、この下諏訪に導かれたのは、左之助の師も含まれていた。
違い1:安慈が明王に近づいている
漫画版では
安慈の手に巻いてある布は、白色だった。
リメイク版アニメでは
安慈の布は、まさかの真っ赤。
違いを考察
原作でははっきりした色は分からないが、赤や黒ではなく恐らく白色。
今回のアニメ版では、安慈の手が血で染まったようでまさに不動明王の化身のような様相だ。
より迫力が増していて、魅力的なキャラクター設定だ。
違い2:修行中の左之助が、安慈と夕餉を共にしている
漫画版では
「1週間で二重の極みを会得できなければ死んでもらう」と安慈に迫られた左之助は、ずっと修行に打ち込んでいるイメージだった。
リメイク版アニメでは
修行に打ち込むも、夕餉は安慈の厄介になるちゃっかりした左之助。
安慈が左之助のためにカエルを捕まえるシーンが、とても微笑ましい。
カエルを美味しそうに食べていることに、二人の凄みを感じる。
違いを考察
漫画版よりも親交が深まったようだが、これが再会時にどのように作用するのか。
後の『北海道編』の共闘も踏まえて、アニメ版をテコ入れしてくれたのか。
ファンとしては、大いに喜ばしいところ。
まとめ 剣心が志々雄と対峙するが
これにて京都道中は終了。
剣心をはじめそろぞれの思いがしっかり描かれ、とても満足できる内容だった。
いよいよ次回は、京都到着。
剣心と志々雄の十本刀との闘いが始まる。
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