【大人になっていく弥彦に注目】原作版『るろうに剣心』のみどころ

【原作の弥彦が大人になるまで】『るろうに剣心』原作を振り返り

 リメイク版アニメ『るろうに剣心』が好調だ。

2023年末に第2シーズンを終え、いよいよ志々雄が登場する『京都編』に突入する。

 そのアニメの中でも特に気になったのが、第14・15・16話で少年剣士の弥彦が強すぎる!

原作では10歳?くらいの設定のはずだが、刃物を持った大人もバシバシ倒していく。

 しかしこのアニメ版の弥彦は、まだまだ序の口

原作漫画版の弥彦は、『京都編』『人誅編』でさらなる大活躍をみせる。

るろ剣,弥彦

 作者の和月氏も、弥彦の強さの歯止めが利かなくなったのか。

弥彦が作中のパワーバランスをおかしくしているところも、たまに見受けられる。

そのためなのか、数年後を描いた続編の『北海道編』では、弥彦はまさかの道場番として東京に残ることに。

強すぎた故のトホホな扱いだが、その発端となったのが原作版の後半。

 原作版「るろ剣」のエンドテーマは、剣心の意思を次世代の弥彦に託すこと。

そのために、弥彦を段階的に鍛えていく必要もあった

まさに「少年剣士」として、作者から絶妙の立ち位置を求められていた弥彦。

リメイクアニメ版では、弥彦の強さを抑える描写

 リメイク版アニメでは現実味を持たせるため、原作よりも弥彦の活躍が抑えられている

今後の『京都編』『人誅編』でも、強さの描写を抑えられるのではないかと心配。

 そんな弥彦の心配も、この記事ではあっちに置いておく。

今回は「るろ剣のいちファン」として、原作版の弥彦の強さを余すことなく語り尽くしたい

弥彦の代表的なバトル&名シーンを、ジーンとくるセリフと共に振り返っていく。

『るろうに剣心』を語る私のこと

〇 私(スカイハイ)

 片田舎で男性公務員だったが、第2子誕生の際に1年間の育休を取得

育休後に復職するも、将来を見据え、退職・独立。

引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとしても活動中。

中学生のころから、『るろうに剣心』が大好きな少年だった。

お気に入りの闘いは、「弥彦 vs 鯨波兵庫」。

何度見返しても、目頭が熱くなってしまう。

 詳しくは、私のプロフィールへどうぞ(内部リンク)

るろうに剣心,弥彦

『るろうに剣心』が、青春のバイブル

 私は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚(めいじ けんかく ろまんたん)-』が、好きだ。

毎週「アマゾンプライム」で、リメイク版「るろ剣」の新話を心待ちにする日が続く。

毎週見ていく中で、ところどころ、原作の漫画版と異なるところに気づく。

私は思春期に漫画版を読み込んでおり、毎日1巻ずつは平気で読んでいた

リメイク版で変わったところは、原作漫画版に比べて高いクオリティでリメイクされている。

けれど当時の生粋のるろ剣ファンとしては、どこが違っているのかとても気になるのだ。

そこで、その「違い」を肯定的に捉え、読者さんとマニアックに共有していきたい

今回は「違い」ではなく、原作版の弥彦の大人になるまでの強さを振り返る。

るろうに剣心,弥彦

・なぜ「るろ剣」の違いを、記事にしようと思ったのか?その熱い思いはこちらから↓

リメイク版アニメ『るろうに剣心』漫画版との気になる違い Vol.1

原作版 第3幕 弥彦vs多西組

 町のやくざ「多西組」のもとで、スリを生業にしていた弥彦。

その日は偶然剣心の財布をスるが、薫に見破られてしまう。

剣心にかけられた言葉で、弥彦は稼業のスリを辞めやくざと決別しようとする

しかし、それを認めない多西組の面々は、弥彦をいたぶり武士家系の両親を罵倒する。

その言葉に逆上した弥彦は、なんと我介の股間に噛みつき抵抗する!

「るっせェェ!! 二人とも誇りを持って 気高く生きたんだ! 悪く言う奴ぁ この俺が許さねェ!!」

 弥彦のるろ剣デビュー技は、まさかの『股間 噛みつき』

剣術のない弥彦が、心の強さだけで見せた大技である。

その後、危機を察した剣心が弥彦を無事に救出。

 ここから少年剣士・弥彦の物語がスタートする。

るろうに剣心,弥彦

原作版 第18幕 剣心組 弥彦vsべし見 

 武田 観柳のもとから脱走した高荷 恵(たかに めぐみ)

そんな哀しい彼女を奪いに来た御庭番衆の「ひょっとこ」と「べし見」

しかしひょっとこが左之助に敗れると、暴走したべし見は恵に向けて「毒殺螺旋鋲」を発射

しかし間一髪のところで、弥彦が身を挺して恵を庇う

しかし、螺旋鋲を喰らった弥彦に毒が回ってしまう

「俺だって剣心組の一人なんだぜ。 攻め手は無理でも 守り手ぐれーはきちっとやるぜ!」

少年らしからぬ行動力と敏捷性で、身を挺して恵を庇った弥彦にあっぱれ。

るろうに剣心,弥彦

原作版 第21~27幕 剣心組 弥彦vs武田観柳 私兵団

 神谷道場の面々の身を案じて、武田観柳のもとに戻った高荷 恵

剣心と左之助が救出に向かおうとするが、解毒で命を救われた弥彦も同行を懇願する。

「ここは命懸けでも助けに行く! それが出来ねーで 何が活人剣の神谷活心流だ!」

このセリフで薫は、弥彦に剣士の気質を見出す

左之助の力を借りた「弥彦ミサイル」

「3人組だ バーロー!」

観柳邸を急襲するも、剣心と左之助に後れを取る弥彦。

そんな剣心組を待ち受けるは、ピストルを構える10人の銃士隊

剣心の掛け声から察した左之助は、弥彦をミサイルのように発射する。

隊員ふたりに命中するも、隊長に叩き落とされた弥彦。

ピストルを突き付けられ万事休す!かのように思えたが、弥彦はスリの特技でピストルをスッていた

弥彦は「ばん!」とピストルを発射したかに見えたが、実際は発射せず隊長は失神。

「俺は剣士だぜ! 銃なんざに頼りはしねーんだよ!」

四乃森蒼紫にも物怖じせず

 観柳を守るのは、隠密御庭番衆の御頭・四乃森 蒼紫(しのもり あおし)。

繰り出した奥義「回転剣舞」によって、最強の剣心がやられたかのように見えた

そんな最強の蒼紫を前にしても、弥彦は一歩も退こうとしない

「うるせえ・・・次は俺が相手だ! 刺し違えても てめえは 必ずブッ倒す!!」

ここでも、弥彦の心の強さが見えた。

るろうに剣心,弥彦

原作版 第31~33幕 弥彦vs盗賊団

 繁盛する牛鍋店「赤べこ」に強盗を計画する長岡 幹雄(ながおか みきお)たち士族崩れの一団。

そんな計画を耳にした弥彦は、剣心に頼ることなく自らの手で止めようとする

 窃盗の当日、弥彦は幹雄からカギをスって袋小路に逃げ、「一対一」×複数回の状況を作る

弥彦と真の一対一の闘いになった幹雄は、必殺「浮足落とし」を繰り出す。

足を取られそうになった弥彦だが、左足での「武器破壊」によって、幹雄の刀は砕け散る

「そうだ・・・! 俺の剣には守る者の命運が!!かかっているんだ!!」

少年剣士としての弥彦が強さを見せ始めた。

原作版 第42幕 弥彦vs雷十太

 まさかのチート技「飛び稲綱(いづな)」を繰り出した雷十太

剣心も腕に傷を負い、その後ろにいた由太郎は剣術ができないほどの深手を負ってしまう。

師匠に騙され、剣術の道を閉ざされた由太郎

そんな不条理を許せない弥彦は、ひとりで雷十太のもとに駆ける。

「雷十太ァ!!  由太郎の無念は俺が晴らす! 覚悟しろ!!」

ここは力の差を見かねた左之助が止めて、遅れて合流した剣心に勝負を託すこととなった。

 剣心の物議を呼んだ『飛龍閃』が炸裂したが、雷十太に人質のように捕まった弥彦。

しかし気圧されせず、雷十太よりも侍として強い心を見せつけて勝負あり

るろうに剣心,弥彦

原作版 121・122幕  守り手組 強すぎ弥彦vs”飛翔”の蝙也

 剣心を後ろで支えていた京都の「葵屋」の面々、それを抹殺にかかる志々雄一派

志々雄のアジトで決戦と思わせつつも、十本刀の数人を葵屋に差し向ける

そんな状況下で守り手の弥彦は、飛空発破」を擁する蝙也(へんや)に大苦戦

蝙也には、「ガキ相手」とタメ息までつかれる始末。

蝙也の爆弾で追い詰められた弥彦は、翁から建物内に逃げ込むことを指示される。

「絶対に逃げる訳にはいかねェんだ!!」

 特大の爆弾で万事休すかと思われた弥彦は、戸板と爆風を利用し蝙也のさらに上空を取る

そして、「見様見真似 龍槌閃」を繰り出し、勝負あり(弥彦の着地は失敗)。

「やっぱ・・・剣心みてえに 上手くはいかねェや」

身体的には未熟でも、その負けん気と閃きで勝利を手にした瞬間だ。

るろうに剣心,弥彦

原作版 125幕 守り手組 弥彦vs破軍(甲・乙)

 志々雄の十本刀の強敵3人をどうにか退けた「葵屋」の守り手組。

しかし最後に登場したのは、破軍の甲と乙。

乙の「不二」は尋常ではない大きさを前に、一同は諦めかける。

しかし、そこで一人だけ気を吐くのが弥彦。

「まだだッ!! まだ・・・終わっちゃいねえ・・・剣心が帰ってくるまで 諦めるんじゃねェ!!」

 その後、破軍・甲の「才槌(さいづち」の論理的な説明と不二の一撃により、一同は劣勢を思い知らされる。

 それでも弥彦は、最後まで諦めない。

「理屈なんて関係ねェ!! 誰が何とぬかそうと 俺は剣心を信じるんだ!!」

不二の一撃に万事休すかと思われたが、そこに駆け付けたのは剣心の師匠・比古 清十郎だった。

これにて、弥彦の不屈の闘志が勝利した

るろうに剣心,弥彦

原作版 第194幕 剣心組 弥彦vs”人間暗器”乙和瓢湖

 剣心に姉を殺された雪代 縁(ゆきしろ えにし)は、人誅のために同盟相手と共に神谷道場を襲撃

その中で弥彦は、”人間暗器” 乙和 瓢湖(おとわ ひょうご)と対峙する。

「先手は譲れねぇ!!」

鍛錬を重ねた剣術で攻め込む弥彦だが、暗器「毘沙門剣」に苦戦する。

洞察力と機転で切り抜けた弥彦だが、今度は暗器「六道蠱(りくどうこ)」の餌食となる。

「俺は・・まだ・・・闘える。 頼む・・・この・・まま闘わせてくれ。守られてばかりいたらもう これ以上強くなれない」

満身創痍の弥彦は、頭部がガラ空き。

毘沙門剣を振り下ろす乙和に、弥彦は神谷活人流奥義「刃止め・刃渡り」を決めて逆転勝利

少年剣士が、とうとう奥義まで繰り出す展開となった。

るろうに剣心,弥彦

原作版 第210幕  弥彦が憔悴した剣心に思いを伝える

 雪代 縁に薫を殺され(と思い込まされた)、非望にくれる剣心一同。

特に憔悴の剣心は、落人群(らくにんむら)に身を寄せ、逆刃刀を鎖で封印していた。

左之助たちが説得するも、剣心は応じず心を閉ざしたまま。

 そんな中でも、弥彦はこの状況で自らできることを考え剣心に思いを伝える。

「もうここには来ない。 神谷道場で待ってるぜ」

憔悴した剣心に比べ、弥彦が大きく輝いてみえた!

るろうに剣心,弥彦

原作版 第219~224幕  強すぎ弥彦vs鯨波兵庫 るろ剣いちの名勝負!

 剣心が倒した鯨波は警察署で留置されていたが、発狂し逃亡を図る。

しかし、その右手にはグレネードランチャーが装着されていた。

鯨波は発狂した様子で剣心を探し、町中を火の海にする。

剣心、左之助、蒼紫、斎藤が不在のなかで、弥彦が鯨波を止めるべく立ち上がる

「ここは俺一人だけでも 闘わねぇとな」

 鯨波と対峙した弥彦は警官数名と連携を取りながら、武装した右手を「龍翔閃もどき」で攻める

弥彦たちが優勢かと思われた矢先、親とはぐれた子どもを弥彦が鯨波から身を挺してかばう。

「大丈夫だ! けがは無ェェッ!!」

子どもの無事を確認すると、闘いの場から逃げるように諭す。

「アイツは 必ず喰いとめる」

そんな弥彦の姿に剣心のイメージを重ね、さらに発狂する鯨波、必死に止める警官隊

弥彦と鯨波の最後の闘いが始まる。

「この距離なら互い 外しようが無ェ! 勝負だ!!」

 武装した右腕を振り下ろす鯨波。

そこに弥彦が奥義「刃止め」からの「刃渡り」を決めるも、鯨波に潰されてしまう

弥彦を心配する燕の声で剣心復活

 弥彦の身を案じた燕は落人群の剣心のもとを訪れ、弥彦のピンチを伝える。

燕の涙と「オイボレ」の説得により、復活した剣心は弥彦のもとにかけつける

弥彦のピンチに駆け付けた剣心は、鯨波の武装した右腕を『龍翔閃』で切り落とす

 正気に戻った鯨波は、剣心に自らのとどめを刺すよう頼むが剣心は固辞。

そこに満身創痍の弥彦が、侍の理を語る

「侍なら 拾った命で新しい時代に これから何を為すか考えろ!」

これに鯨波は涙を流し、お縄に付くこととなった

 弥彦が実質的に「るろ剣」の主役を張っていた名勝負期間だ

原作版 第242幕 弥彦vs四神・玄武

 薫の生存が分かり、取り戻すべく雪代 縁(ゆきしろ えにし)の島へ乗り込む剣心組

激闘の傷が癒えない弥彦も、もちろん同行。

るろうに剣心,弥彦

 島に乗り込んだ剣心組は、縁と仲違いした呉 黒星(ウー ヘイシン)と鉢合わせる。

縁への「あてつけ」のため、剣心たちを倒そうとしたヘイシンは部下の四神(スーシン)をぶつける。

 慢心創痍の弥彦は、「最も思慮深い」玄武と対峙する。

玄武の棍を「刃止め」で防いだ弥彦は、「刃渡り」で勝負に出る。

しかし、玄武は「仕掛六節棍」を巧みに操り奥義を決めさせない

玄武を攻めあぐね、着実にダメージを喰らう弥彦。

「神谷活人流一番門下生として恥じねぇ闘いをして 勝って堂々と薫を出迎えてやるんだ!!」

 勝負を決めにきた玄武。

弥彦は持ち前の洞察力を働かせ、仕掛六節棍の先端に「刃渡り」を決める

膠着状態が続くも、仕掛六節棍は粉砕。

「零(ゼロ) 時間切れ。 てめェの負けだ!!」

弥彦が止めの一撃を喰らわせる。

 今までは剣心組の「守り手」や「居残り組」だった弥彦が、「攻め手」として大きく成長していたことを実感した。

原作版 最終幕 明神弥彦vs緋村剣心

 無事に薫を取り戻し、時代は明治15年。

弥彦は15歳、昔の武士の「元服」の歳となった

街のチンピラに絡まれていた燕を救う弥彦。

巷では、神谷活人流 道場師範代 白刃取り千本制覇、と名声が広まっている。

眼光はより鋭くなり、背中には小さいながらも左之助と同じ「惡」一文字を背負う

るろうに剣心,弥彦

神谷道場にて剣心と一騎打ち

 弥彦の15歳の誕生日に、剣心は弥彦を神谷道場に呼び出し一本勝負を申し出る

「そうか・・・剣心は今俺が一人前になったかどうか 試そうとしてるんだ・・・」

 相打ちに見えた互いの一撃だが、膝をつく弥彦

しかし弥彦の渾身の一撃に魂を感じた剣心は、元服の祝いとして逆刃刀を弥彦に託す

「重い・・・」

剣心を超えるように諭された弥彦は、逆刃刀を手に駆けていく。

るろうに剣心,弥彦

まとめ るろうに剣心は、弥彦が大人になるまでの成長記録

 「るろうに剣心」の魅力は強い剣心の活躍絵巻ではなく、実は弥彦の成長記録。

小柄ながら「飛天御剣流」を駆使し、身体にガタが来ていた剣心。

そんな物語をキレイに収めるには、「次世代に希望を託す」という形がベスト

 しかし最終話では弥彦にそれなりの強さがないと、「託せる相手」として説得力がない

弥彦の初登場のみためは10歳前後、「さあどうやって育てていくか」と作者も頭を抱えただろう

弥彦の武器は洞察力

 弥彦を活躍させたいけど、強敵にフィジカル勝負で勝たせても、この少年では説得力が伴わない。

そんなジレンマがあったからこそ、蝙也、瓢湖などのキワモノ系をぶつけたのだろう。

フィジカルは弱いが「仕掛け」で強い敵を用意し、弥彦持ち前の「洞察力」と負けん気で破る。

そうやって弥彦はファンの支持を勝ち取り、鯨波相手には真っ向勝負を繰り広げることとなった

 最後には、「少年剣士」から見事な青年になった弥彦

納得のハッピーエンドです、和月さん。

ありがとうございました!!

るろうに剣心,弥彦

あわせて読みたいイチ押し記事

・リメイク版「るろ剣」のスタートで気づいた「違い」とは?

リメイク版アニメ『るろうに剣心』私だけが気付いた!?漫画版との気になる違い Vol.1

・リメイク版でも弥彦が強い! 妙技「飛龍閃」も納得のリメイク!

『 リメイク版アニメ『るろ剣』-【弥彦強すぎ!】 私だけが気付いた!?漫画版との違い Vol.4 』

『北海道編』 第3幕 大人の明神弥彦vs緋村剣心

 原作『るろうに剣心』は、剣心が弥彦に逆刃刀を託して完結した。

20年以上の時を経て再開した『北海道編』は、作中ではわずかその半年後。

 赤べこで暴れた賊が所持していた写真に写る、薫の父・神谷 越路郎(こしじろう)。

まったく事情が呑み込めない一行だが、剣心・薫・息子の剣路(けんじ)たちは船で北海道へ

 しかし、神谷活人流の師範代の弥彦は、その留守を預かることに

剣心が北海道で再び剣を振るうことを予感した弥彦は、剣心に腕試しを申し出る

「北海道に行く前にもう一度 俺の腕を試してくれ! 半年前のあの時の様に!!」

るろうに剣心,弥彦

弥彦の刀

 逆刃刀の弥彦と竹刀の剣心は、河原で腕試しをすることに。

「半年前と得物は逆だが 全力は違わず いざ尋常に勝負」

数発打ち合ったあと、剣心は飛天御剣流「九頭龍閃」を放つ

弥彦は奥義「刃止め」で「伍の撃」まで凌ぐが、そこで勝負あり。

「剣心 逆刃刀 返すよ」

刃刀を使いこなすための真髄を極めるには、膨大な時間が必要と悟った弥彦。

北海道に向かう剣心に、逆刃刀を返す決断をする。

るろうに剣心,弥彦

「俺は竹刀(これ)で一人前になった。だから竹刀(これ)を選ぶ」

弥彦には、剣心と過ごした思い出が蘇る。

そんな弥彦を出迎えた燕は「寂しそう」と指摘するも、弥彦とまさかの同居をすることに。

これにて弥彦も大人。

そして、『るろうに剣心』は終幕。

弥彦が「るろ剣から巣立っていく」卒業式のような心地だった。

「おーい! 剣心----!!」

コメント

タイトルとURLをコピーしました