子どもの習い事、費用が悩ましい
お子さんがいる親御さん、お子さんの習い事でお悩みではないですか?
子どもが中高生になると、部活動を子供自身が選ぶので悩む要素が少ない。
しかし、小学生以前では親の意見が多大に反映され、子どもの将来を左右しかねない。
それに加えて、費用もバカにならず、コスパも気になるところ。
今回の記事は大半が私の昔話になるが、反面教師として役に立つはずだ。
そしてそこから親の視点でしっかりコスパを分析し、現在にマッチした習い事などを考察していく。
この記事を投稿する私のこと
田舎の県で地方公務員として、約15年間勤務する。
勤務10年目で第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。
育児をこなしながらも今後の人生を真剣に考え、公務員を退職して独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとして歩み始める。
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自らの幼少時代
これから語る習い事は、現代でも稼働している商品やシステムがある。
あくまでも30年ほど前の昔話として、ご理解いただきたい。
母の教養(束縛)
保育園時代から小学校卒業まで → 公文式
兄・姉も小さい頃から近所の公文式に通っていたので、私も保育園時代から公文式の算数を始めた。
毎朝6時すこし前には起きて、リビングのテーブルで兄・姉と一緒に公文のプリントを解いていた。
小学校入学時には公文式の国語を開始し、学6年生になると公文式の英語まで追加させられた。
結果として、小学校卒業とともに公文式も終了したが、その時点で算数(数学)は、中学生の連立方程式まで学習していた。
公文式の学習方法は、公文式本部所定のA5サイズのプリントを、毎日数枚書き込み形式で回答する。
そして週2回教室に通い、自宅で学習したプリントを提出し、その当日分のプリントを学習する。
回答を終了すると先生が丸付けをしてくれて、生徒が間違ったところを直す。
さらに自宅学習分の丸付けされたものも同様に行う。
これがとても時間がかかる!
終了後は、次回までのプリントをもらって帰宅という流れである。これで毎日の学習習慣を確立させるのだろう。
振り返ってみると、公文式の算数/数学のおかげで、計算はとても早くなり学校でも役に立った。
公文の弊害
永遠に公文の弊害と考えているのは、盲目的に学ばされた国語、英語である。
国語の嫌な思い出は、ひたすら長い文章を読まされ、要約などをさせられることである。
小学校高学年には酷なレベルの学習内容であったといえる。
英語については、公文式としても進出し始めたばかりなのか、とにかくクオリティが酷かった。
ひたすら英単語を書かせ続けたり、「apple」と「uncle」の発音が一緒かどうかなどの○×問題をさせられていた。
小学生ながらに「絶対役に立たない!」と強く思っていた。
先取りのつもりで始めたのだが、逆に中学生からの英語を苦手に感じるようになってしまった。
また、公文式には各教室には先生がいるのだが、先生は本部から送られてくる回答冊子を見ながら丸付けを行うのがメインの仕事であった。
当然、ある程度の資格や経験を求められるのだろうが、私にはこの先生方がそこらへんのおばちゃんにしか見えなかった。
(実際、自転車で通ってくる近所のおばちゃん)
私が通っていたころの公文式の月謝は、各教科5000円、3教科(値引きなし)15000円。
国語、英語に関しては高いし、当然コストパフォーマンスは低い。
これは親が盲目的に公文を選んでいたことに尽きる。
小学生時代 → 習字
これも兄・姉が習っていたから、その流れで私も通わされることとなった。
週1回の学習(月謝5000円)で、隔週で硬筆(鉛筆)と毛筆を交互に行う。
習字は公文式ほど束縛はなく嫌いでもなかったが、文字が上手くなった自信はない。
学校のクラスで習字に通っていない女子でも、私より上手い子が多かった。
確かに字は上手いに越したことはない。
パソコンの文字が社会の主流になったとはいえ、まだまだ手書きの機会はなくならない。
しかし、仕事上でもある程度丁寧に書けば、それなりにキレイな字になるのではないかと、大人になって思うようになった。
小学校入学~高校卒業まで → チャレンジ(ベネッセ、進研ゼミ)
これも私の兄・姉が受講していたから私も受講する流れとなった。
小学生は、国・算・理・社の4科目で、毎月届くテキストを学習していく。
そして、その月の学習まとめとして、「赤ペン先生」という振り返りテストを回答して郵送する。
そのテストは約半月後に、採点済みのものが返送される。
そこに添付されている金ピカシールを集め、所定のプレゼント(ペン、リュック、顕微鏡など)をもらえる“ご褒美システム”が子ども心を捉えていた。
赤ペン先生の採点や手書きコメントも丁寧で、子供ながらに「どんな先生なんだろう~」と期待を抱いていた。
しかし、将来衝撃的な事件が起こるのだった。
私が大学生になってからであるが、講義の休み時間中、赤ペンで(!)何かの回答用紙に丸付けをしているクラスメイトがいた。
興味本位で聞くと、まさに「赤ペンせんせ~い、進研ゼミ♪」のアルバイトだった。
このときの残念な衝撃は、未だに忘れられない。
せめて、人目のつかない所でやってほしかった。
当時は、学生アルバイトもいたのか。
(今はどういう仕組みかわかりません)
父の願望(束縛) → 少年野球
これは、いわゆる親ガチャのハズレのお話です!!
私は、小学校2年生から地元の少年野球チームに所属することになったが、これは主に父の影響によるものだ。
父の野球への情熱は凄まじく、兄をプロ野球選手にすべく左利きに矯正したほどだ。(可哀そうに)
しかし、父自身もそれほど野球が上手いわけではなく、それが遺伝した我が兄弟も野球があまり上手くはなれなかった。
そんな兄弟を見て、父は息子たちの野球にはあまり時間を割かなかった。
休日は自身の所属する会社野球チームの活動にばかり出かけていた。
同じチームメイトの父親が練習に参加しているのに、私の親はほとんど来てくれなかった。
これは当時の最も嫌な記憶として残っている。
少年野球の活動
毎週土曜日、学校の授業は午前のみで終了する。
いわゆる「半ドン」というものだ。
その後、吉本新喜劇を見ながら、自宅で昼食。
新喜劇のオチを見れずに、13時に近くのグラウンドに集合、17時くらいまで練習。
毎週日曜日は、市内の野球クラブと練習試合が組まれており、朝から夕方まで3~4試合を行なう。
当然、父親が練習や練習試合の送り迎えのサポートを行なうので、その分だけ拘束される。
今思うと、とてもハードワークである。
加えて、野球は必要な道具が多い!
グローブ、バット、スパイク、ユニフォーム一式。
身体もすぐに大きくなるので、頻繁な買い替えが必要だ。
グローブも少し良いものだと、子ども用でも5,6千円はするだろう。
野球のように攻め・守りが分かれていない、サッカー、バスケのほうが用具は少なくて済むだろう。
これが原因で野球人口がどんどん減っているのではないか。
学生時代の塾・部活
中学校時代
中学生時代は、学校の運動部に所属しつつ、放課後に学習塾に通っていた。
兄・姉も通っており、そこそこの成績であったため、私も同じ学習塾に通うことになった。
週2回、午後6時半から約2時間半ほど受講し、母親の車で30分ほどの距離。
英・数・国・理の基本4科目で、月謝は2万円ほど。
学校の部活が終わって帰宅すると、たいてい車中で晩御飯を食べて学習塾へ。
塾後は迎えに来た親の車で帰宅。
入浴すると午後10時、当然くたくたである。
最も過酷なのが夏休みの夏期講習。
夏休みの平日午後から3時間ほど実施されている(料金は約2万円)。
通常の塾の日にはさらに9時半まで通常受講がある。
公務員の母親は、1時間の昼休憩を活用して、兄・姉を平日毎日送り迎えしていた。
そんな母の苦労を見ていた私は、夏期講習だけは自転車で40分ほどかけて自身で通うことにした。
高校時代
高校は一応の進学校に進み、そこで硬式野球部に入部した。
その高校の硬式野球部は、建前ながら、いわゆる“文武両道”を目指していた。
しかし、高校の運動部を経験したことがある方ならわかると思が、
練習時間が、半端なく長い!!
練習の疲れでくたくたで帰宅するのだが、「いつ勉強できるのか!?」というくらい時間がない。
机で勉強していても、いつの間にか突っ伏して寝てしまう!!
入学当時、私は上位の成績だったが、その後、野茂のフォークボールのようにきれいに落ちていった。
部活の中身に
私はそれほど運動神経が良いわけではなく、チームでレギュラーも取れない。
チーム自体も決して強くなく、大会の1回戦を勝てれば上出来といった具合。
当時の野球部の監督は、生意気に文武両道を謳い、知的なイメージを醸し出そうとしていた。
しかし、現実は全く違った。
「練習時間の多さ = チームの強さ」
と監督が盲目的に信じ込み、進学校の学生の貴重な時間を浪費していた。
夏休みの練習は、ほぼ毎日9時~17時まであり、練習時間だけは強豪校並み。
そのおかげで、定期試験後の追試の日には、練習に参加する部員の数がいつもの2~3割になるのが当たり前だったらしい(笑)
なぜ、このような状況になっても、私は野球を続けようとしていたのか。
今思うと、父の気を引きたかっただけのとても健気な高校生であった。
その後、けがなどで野球部を退部し、大学受験に専念した結果そこそこの大学に合格できた。
もし、この時期にもっと広く勉強して自身の知見を広げることができていれば、
人生の幅がグッと広がったのではないかと悔やむところである。
ふりかえり
学生時代全体を振り返ると、
「もっと学業に専念していれば」
「もっと自らの興味の赴くままに知見を広げていれば」
と思うと、悔やんでも悔やみきれない。
このような結末になったのは、私の選択によるものだ。
しかし私は、親のちょっとした言動が、子供の人生に大きな影響を与えうることを強く実感している。
以下、各時代を詳しく振り返る。
小学生時代
公文の算数で培われた計算能力自体は、一生モノでいくらかは感謝している。
ただ、自前で計算ドリルを用意するなり、現代ならばパソコンで打ち出すこともできる。
通信教育環境が整った現代dえは、わざわざ公文教室に通う必要も感じない。
そもそも、長年培った計算能力が他の思考・論理能力に直結しているかどうかは、分からない。
何よりも公文特有の英語、国語の学習効果は、当時はかなり疑わしい。
小さい頃からの運動は、身体を丈夫にし、交友関係も広げることができた。
ただ、毎週土日の時間をすべて費やす必要があったのだろうか。
親の観点から親の拘束時間も考えると、地元のスポーツ少年団の活動は負担が大きすぎる。
中学生時代
塾自体は県内でも評判は良かったし、学校の成績も満足するものになった。
しかし、やはり塾までの距離が長い。
親の車での送り迎えといえ、往復で40分を犠牲にしていた。
「中学校の部活から帰ると、息つく暇もなく塾」という強制力により、学校の成績が上がったのかもしれない。
しかし、12~15歳の青年時代の生活リズムには、かなりの悪影響を与えていたはずである。
高校生時代
学校の授業をしっかり受けて、特にもっと読書に時間を費やせばよかった。
今になって思う。
高校時代の勉強は、「学問」の入り口であったと。
ここである程度将来像を定めておけば、大学の学部選びにもしっかり活かせるはず。
特に「どう生きるか、どう働くか」を根本的に考えておくと、その後の大学生活がもっと有意義になったはずだ。
この大事な時期に、高校野球に時間を費やしてしまったことへの後悔が最も大きい。
高校野球を経験したメリットといえば、
染み付いた野球スキルが職場や地域の親善ソフトボール大会などで重宝されること
ぐらいだろうか(笑)
これはこれで、チームの嫌なまとめ役を任せられることもあるのだが。
自身の子どもたちの習い事
昔話の振り返りはこのあたりにして、ここからは、自らの子どもたちには何を習わせているのか説明する。
ベネッセ(こどもちゃれんじ)
これは、まさに親である私の影響である。
生活力や基礎学力をつけるため、第一子には次のように受講させた。
1歳時 → 通常版
2歳時 → 通常版に英語版を追加
通常版は月額2000~3000円(受講期間によって異なる)、英語版は2か月で約3000円。
長所としては、DVD視聴では「しまじろう」と「まなおねえさん」のやり取りにより、生活力などが子どものなかにすんなり溶け込んでくる。
また、年齢が上がるに従って、思考力の特化コースなどを選べるようになったり、タブレット学習に切り替えることもできる。
短所としては、毎月のふろく(知育玩具)がかさばり、収納場所に困ること。
毎月、次々に送られてくるので、だいたい数か月で飽きてしまう。
中には月額の予算の調整?のために企画したような、紙製の残念なふろくも散見された。
ふろくがいらない家庭には、ふろくのない「思考力特化コース」に切り替えることができる。
わが家でも実際に切り替えてみたが、「あえてベネッセでやる必要があるのか」という内容だった。
なお、室内に溢れている教材やDVDは、弟が「お古」として使っている。
わが家では子どもチャレンジのメリットよりもデメリットを大きく感じられるようになってきたので、本人の意思も確認したうえで、タブレット学習のスマイルゼミに切り替えた。
スマイルゼミ
スマイルゼミは、通信機能を備えたタブレット1台で学習を行なうスタイルである。
未就学児に対しても、年齢に応じたカリキュラムが設定されている。
わが家では興味を持っていたところ、あるショッピングセンターで体験会を実施していたので、4歳娘に実際に操作させてみた。
すると、なかなかの書き心地。
タブレット内でアニメーションや映像などを織り交ぜることで、子どもを飽きさせない工夫も散りばめられている。
また、夏休みには「動物収集」として、毎日の課題をクリアするごとに動物1体をゲットできるキャンペーンがあり、実際の動物の映像も添付されていた。
受講費は月額3,000円ほどで、レッスン内容はタブレット内で毎月更新される。
長所としては、タブレット一台で完結することで、収納に悩まなくてよい。
追加で送られてくるふろくや教材は一切なし。
簡潔なシステムを目標として、「きっぱり割り切った感」がとても使いやすい。
タブレットもすぐに立ち上がるため、待機時間にそれほどイライラすることもない。
短所としては、毎日の受講後にもらえる「ごほうび」がマンネリで子どもが飽きているところである。
子ども心をくすぐるような「わくわく感」がほとんど感じられない。
・スマイルゼミの詳しい説明は、こちら ↓サイト内で移動します。
ディズニー英語(DWE)
こどもチャレンジEnglishに飽きていたようなので、ディズニー英語に切り替え。
最初にセットで90万円ほどの教材を買い、自宅リビングの片隅に大量の教材をセット。
その後は、任意でサブスクのサポートシステムがあり、毎月4000円ほどかかる。
一見高額な買い物だが、英会話教室に通うことと比較すると、安上がりの先行投資。
毎日自宅で「英語のかけ流し」をすることで、着実に子どもらの中に「英語脳」が育っていることが実感できる。
・DWEの詳しい説明はこちら ↓サイト内で移動します。
まとめ 子どもの習い事は費用も重要
以上、かなりの長編となってしまった。
まとめとして、以下のとおりポイントをあげる。
- 兄や姉が習っているからといって、弟や妹の意思や特性を考慮せずに通わせるのは、やや拙速。
- ネット環境やバーチャル技術が発展した現代では、往復移動の時間も重要なコストと捉え、自宅での受講も考慮する。
- 子どもの「やりたい!」という気持ちを十分汲み取り、なるべく応えるようにする。さらに、長続きしなくても、それを責めることはしない。「合う」「合わない」が必ず存在する。
- 親の「やってほしい!」を決して押し付けてはいけない。しかし、幼少時代の基礎的な学力や運動能力を補うため、親が責任を持って教材を選択する。小学生からはできるだけ自身で選ばせてあげたい。
このような記事を書きながらも、私自身もまだまだ模索を続けている最中である。
親御さんによって方法は違えど、願うのはやはり、
「子の将来の幸せ」
であるのは間違いない。
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