かまくらの作り方など知らなかった
2023年は、全国的に大雪が降った。
私が暮らす地方では4~5年毎にドカ雪が降るので、ある程度は予想の範囲内だった。
しかし、今までとは決定的に違う点があった。
それは、「雪で遊びたい!」と主張する子どもらが、わが家に生息していたこと。
本や映像で雪遊びを知っていた子どもらは、実際の雪を目にして大はしゃぎ!
そして、呪いのフレーズを発した。
「かまくら、作ってー!」
この記事はこんなムチャぶりから始まる。
いろんなサイトを見ながら試行錯誤し、実際にひとりでかまくらを作りあげた。
この記事では、そのコツを全国の親御さんにお伝えするものだ。
見落としがちな注意点もしっかりフォローしている。
無謀にもかまくらを作った私のこと
田舎の県で地方公務員として、約15年間勤務する。
勤務10年目で第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。
育児をこなしながらも今後の人生を真剣に考え、公務員を退職して独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとして歩み始める。
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かまくらとは
まず、かまくらとは雪で作るドーム型の雪洞のこと。
秋田県、新潟県などの地方に伝わる小正月の伝統行事でもある。
雪洞の中に祭壇を設け、水神を祀るとのことだが、なんとも素敵な風習である。
準備するもの
・スコップ できれば、雪かき用でプラスチック製の軽いものがよい。
・雪かき用のソリ これがあると、より効率的に雪を集めやすくなる。
・防寒具 しっかりしたインナーを着込み、アウターは作業用カッパ(ヤッケ)だと動きやすい。
・手袋 スキー用のものがおススメ。インナーに薄いビニール手袋をすると、手指の保護。
・コルセット 中腰作業が多いので、腰を痛める前に巻いておくとよい。
・長靴 雪が入ってくるのを防ぐため、履き口を縛れるものがよい。
・水汲み用のバケツかジョーロ 作業の途中で、水をかけて複数回かまくらを凍り固める。
作るときの心構え
まずは、作業スペース周辺の安全を確かめる。
特に天気の良い日には、屋根からの落雪による生き埋めが発生する。
また、3~4時間の肉体労働なので、想像以上の体力が必要。
私は孤独に作ったが、近所のパパ数人による共同作業がおススメ。
前日にはしっかり睡眠を取っておくとよい。
かまくらを作る場所
まず、屋根からの落雪がないところを選ぶ。
完成後に子どもが遊んでいるときに、親の目の届きやすいところも望ましい。
そして、せっかく作ったかまくらが溶けにくいように、日かげが良い。
我が家のかまくらは、10日間生存した↓
かまくらの作り方
さてここからが肉体労働。
雪を1か所に集める。
この際、雪かき用スコップは軽くて大きいので、作業がとてもはかどる。
さらに、雪かき用ソリだと、ますますはかどる。
新雪はとても柔らかく軽いので、スコップ上に2~3重に重ねて運んでも重くない。
注意 ボール状にごろごろと転がして集めると、地面の草や砂利を巻き込んでしまい、かまくらが汚くなってしまう。さらに、次の作業でも支障が出やすい。
集めた雪をたたいて固める
集めた雪をスコップでたたき、押し固めていく。
ある程度の硬さになれば、長靴の底で踏み固めるとより硬くなる。
あまりに固くすると、内部を掘るときにツラい。
ここで大きなボール状で雪を集めてくると、作業が難しい。
かなり圧縮された雪をもう一度崩して、固めなおす必要があるためだ。
途中で水をまんべんなくかけ、凍り固めていく
屋外の水道は、蛇口が凍結して使えない場合がある。
(凍結防止には、前日からチョロチョロ出しっぱなしにしておくか、蛇口にタオルを巻いておく)
水汲み用のバケツかジョーロに、あらかじめ屋内で水を汲んでおき作業にのぞむとよい。
※この3工程を繰り替えす
穴を掘る
ある程度の高さになれば、入り口のイメージで線を引き、穴を掘る。
入り口は崩れやすいので、水をかけてしっかり固め、補強する。
内部を掘るには、園芸用の小さいスコップが便利。
内部を掘りすぎると、かまくらが崩壊して上半身が埋まる恐れあり。
仕上がりチェックで完成
最後に、亀裂が入ってないか確認。
亀裂があれば、新雪で補強し水をかける。
見事、完成!
かまくらを作るときの工夫
雪を積んで固めていくと、全体がどうしても横に延びてしまう。
そこで、積み上げた雪の隅を切って、それを上に乗せてなるべく高さを稼いでいく。
そうすると、集める雪の総量が少なくて済む。
注意! かまくらの翌日以降の変化
翌日以降、かまくら自身の重みで、天井が1~2割ほど低くなる。
我が家では、5歳娘が初日にかまくらに入って、おやつを食べた。
しかし、翌日には
「天井が低くて入れなーい!」と嘆いていた。
自身も潜って確かめたが、たしかに下がっている。。。
【おまけの回想】 かまくらの思い出
今回の投稿は、この出来事を書き残しておきたかったから、かもしれない。
長くなるが、お付き合いいただきたい。
~約30年前、私は小学生~
自身の暮らす比較的温暖な地区で、10年ぶりくらいの大雪が積もった。
交通は事故や渋滞が発生し、集落は積雪で大混乱。
我が家では、自宅を出られなくなった父(かなりモラ父)が、イライラ。
翌日以降に父の自家用車を出しやすくなるよう、私に自宅庭の雪かきを命じた。
テレビを見ながらの父の言い分は、こうだった。
「雪国の人は、毎年苦労している。お前もしっかり経験してこい」
このモラ父も、生来この地方に住んでいるので、雪国の苦労など経験したことない。
当然ながら、小学生の私は逆らえもしないので、庭の雪かきに出た。
当時の自宅には、
重い金属製のスコップ
はき口の閉まらない安いゴム長靴
などの悪装備しかなかった。
そんな状況で、必死になって2~3時間ほど雪かきをしていた。
手足の指はかじかみ、泣きたくなるほどつらかった。
どんなに雪かきしても、次から次へと雪が降って来た。
いつ終わってよいかも分からない、絶望的な状況だった。
ご近所さんの救いの手
必死に頑張っているなか、隣の家の同級生とその父親が、近くに寄ってきて声をかけてきた。
「この年齢でよく頑張ったな。これだけ雪があるから、うちの分も併せて、かまくら作ろうか?」
私は当時、かまくらを写真などで見たことはあった。
しかし、実際に作るなどとは思ってもみなかった。
私は必死に集めた雪を、隣りの同級生の敷地にひたすら運んだ。
ここからは不思議と、ツラさがなくなり楽しい記憶しか残っていない。
その父親は自宅で各種工事業を営んでおり、かまくら作成もてきぱきと進めていた。
数時間後、子どもら数人が入れるくらいのかまくらが完成した。
かまくらの中で、同級生の母親が用意してくれたホットミルクとお菓子をいただく。
心からホッとした瞬間であった。
自身の子どもらにとっても、素敵な思い出となれば嬉しい。
まとめ かまくら作成には覚悟と代償が必要
かまくら作成は、想像以上にきつい。
バリバリの肉体作業だ、しかも寒い!
私はこの後、手指が凍傷となり、爪の形が変形してしまった。
この爪が伸び切って完治するのに、半年ほど要した。
今後、大雪が降っても子どもたちの助けがなければ、かまくらは作らないだろう。
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