【左之助と津南ボム】漫画版とリメイクアニメ版との違い Vol.5
前回のオープニング映像には錦絵風の描写があったし、京都編の影の立役者として「月岡津南」の登場は予想されていた。
驚いたのは、津南が「津南ボム」だけでなく、多彩に活躍していたこと。
特にクライマックスで、左之助との拳の語らいは熱くなるものがあった。
20年以上の時を経て、作者の赤報隊への思いを実感できた。
『るろうに剣心』が、青春のバイブル
私は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚(めいじ けんかく ろまんたん)-』が、好きだ。
毎週「アマゾンプライム」で、リメイク版「るろ剣」の新話を心待ちにする日が続く。
毎週見ていく中で、ところどころ、原作である漫画版と異なるところに気づく。
私は思春期に漫画版を読み込んでおり、毎日1巻ずつは平気で読んでいた。
リメイク版で変わったところは、高いクオリティでリメイクされている。
けれど当時の生粋のるろ剣ファンとしては、どこが違っているのかとても気になるのだ。
そこで、その「違い」を肯定的に捉え、読者さんとマニアックに共有していきたい。
・なぜ「るろ剣」の違いを、記事にしようと思ったのか?その熱い思いはこちらから↓
『リメイク版アニメ『るろうに剣心』漫画版との気になる違い Vol.1』
『るろうに剣心』を語る私のこと
〇 私(スカイハイ)
片田舎で男性公務員だったが、第2子誕生の際に1年間の育休を取得。
育休後に復職するも、将来を見据え、退職・独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとしても活動中。
中学生の頃から『るろうに剣心』が大好きで、毎日コミックスを1巻ずつ読み続けた。
現在は、北海道編に夢中。
安慈と左之助、宗次郎と剣心が共闘するシチュエーションに、胸熱な日々が続く。
「るろ剣」ファンでいて、良かった~!
詳しくは、私のプロフィールへどうぞ(内部リンク)
第18話 左之助と錦絵
あらすじ
左之助は「赤べこ」の妙の依頼で、錦絵屋にお使い
そこで遇z年目にした「相楽総三」の錦絵。
「’ニセ官軍の大将’とされる隊長を描けるのは、あいつしかいない」と左之助は、絵師・月岡津南の居所を訪ねる。
出迎えたのは、赤報隊の元隊員で左之助の旧友である「月岡克浩」だった。
みどころ1 左之助の器の大きさ
「赤べこ」の妙が左之助に用事を依頼するが、燕も何か言いたげ。
それを察した左之助は、燕の意図をしっかりくみ取る漢ぶり。
弥彦は、漢勝負・一本敗け。
「そうかい 月岡津南の伊庭八(イパパチ)の絵 二枚でいいんだな」
みどころ2 過去の仲間と出会い、揺れる左之助の心
左之助は津南と共闘することを選ぶが、津南の計画はうまくいかないと踏む。
それを見越した剣心は、左之助の意思を尊重し引き留めることはしない。
剣心は津南と闘うことで、「計画がいかに無謀であったか」を知らしめることにした。
剣心と左之助の間に、「生温い慣れ合い」は無い。
「そうかい それじゃあ赤報隊(おれたち)は 本物の ’ニセ官軍’ になっちまう」
違い1:左之助主催の宴会(費用は津南持ち)
漫画版では
左之助は、津南との「再会祝い」として宴会を開く。
参加メンバーは、左之助、津南、剣心、薫、弥彦に、「赤べこ」の妙と燕。
会場は神谷道場だが、費用は津南もち。
リメイク版アニメでは
宴会メンバーがかなり大勢になった。
参加メンバーは原作よりも大人数。
恵に加え、左之助の遊び仲間や’お世話になっている’街の方たちも参加。
左之助の交友関係の広さを窺い知れた。
「細かいことは気にすんねェ ブッ潰れるまで飲んで騒げ!!」
違いを考察
最初は「左之助の交友関係を広さを表現したかったのか」と思った。
しかし、この宴会のセッティングの深い意図は、次回で明らかになる。
違い2:津南「見えないものは描けぬ」
漫画版では
津南は、「赤べこ」の妙と燕に似顔絵を描いている。
これは宴会の余興ということで、津南が楽しんでいる様子はない。
リメイク版アニメでは
津南は、妙と燕だけでなく剣心の似顔絵まで描こうとした。
しかし「維新志士」と分かるや、筆が止まり緊迫した雰囲気。
結局、剣心の輪郭と十字傷のみで「見えないものは描けぬ」と意味深なセリフ。
違いを考察
この新設シーンにはとても驚いた。
津南の宿敵である「維新志士」を前に、どのように立ち振る舞うのか緊張も走る。
しかしそこは左之助の手前、感情を押し殺したのか、剣心には維新志士とは違うものを感じたのか。
中途半端な似顔絵という決着に至った。
この似顔絵は完成するのか?
剣心の目は描かれていないが、我々の目は離せない。
違い3:津南の新装備
漫画版では
内務省を襲撃する際、左之助と津南は手ぶらのように見える。
津南は着物の袖に、炸裂弾を多数所持。
走りにくくないか?
リメイク版アニメでは
津南は、ショルダーバッグを肩掛けしている。
どこかの学生さんのような風貌で新鮮。
違いを考察
さすがに袖に炸裂弾を入れていては、うまく動けないだろう。
塀を飛び越えたり、剣心と闘ったりするにも邪魔でしょうがないだろう。
しかし、漫画版よりも炸裂弾を多数所持していることで、剣心に「津南ボム」をお見舞いできるか。
「赤報隊で培った鉄砲火器の知識を元に造った 炸裂弾だ」
第19話 津南と錦絵
あらすじ
国内の内乱を引き起こすため、内務省襲撃に現れた津南と左之助。
しかし省内で待ち構えていた剣心に阻止される。
その後、津南と左之助は、維新後の10年を拳で語り合う。
みどころ1 津南ボムが剣心を襲う
炸裂弾を擁する津南が、剣心に挑む。
しかし、冴えたのは剣心の剣技だった。
みどころ2 内務省襲撃後、ほぼ新設シーン
内務省襲撃は剣心に阻止されるが、その後に津南と左之助の10年超しのドラマが待っていた。
維新後の10年をどう過ごしていたかが、大きな焦点となる。
違い1:津南vs剣心
漫画版では
津南は手持ちの炸裂弾8個ほどを、着火してから剣心に投げつける。
しかし剣心は逆刃で導火線を切り落とし、ひとつも爆発させない。
リメイク版アニメでは
津南は円を描くように移動しながら、剣心に炸裂弾を投げつける。
ほとんどが導火線を切り落とされ不発に終わるが、ひとつは爆発。
しかし、それは剣心の狙い通りだった。
当然剣心は爆発に巻き込まれておらず、内務省の壁には大きな穴が。
この穴から、津南を背負った左之助と、剣心がその場を離脱する。
違いを考察
津南ボムが剣心に炸裂した!と少し興奮したが、そこはやはり剣心。
まさか離脱用の穴を開ける算段とは、恐れ入った。
やはり左之助が思いとどまることも、見越していたのだろう。
「・・・なあ もし俺がこのままこいつに加勢していたら お前やっぱ叩き伏せるか」
実は25年前の初期アニメ版では、左之助が徒手空拳で剣心に挑んでいる。
幻の「剣心vs左之助」が実現されていたのだ。
もちろん、剣心が容赦なく逆刃刀で叩き伏せたが、このシーンも今回は少し期待していた。
しかし、今回の驚くべき見どころはここからだった。
違い2:内務省襲撃の失敗後
漫画版では
津南が目覚めると、そこは自宅。
しかし炸裂弾は剣心が運び去り、埋めたとのこと。
左之助は相楽隊長に思いを馳せ、静かに津南を諭す。
リメイク版アニメでは
炸裂弾がなくなり、維新志士に10年越しの計画を邪魔された津南は激高。
煙幕弾で左之助から逃亡するも、河原で捕まり殴り合いに。
殴り合いでは当然左之助が強いが、二人は維新後の10年間の思いをぶつけ合う。
違いを考察
赤報隊は「ニセ官軍」の汚名を着せられて、明治維新を迎える。
その後の10年を、「民がどう生きてきたか」を左之助が説くところに感動した。
それがまさに、さっきの宴会に集った面々。
ここで前回のリメイクで、宴会参加者が多くなった理由だったのだ。
本当にお見事なリメイク!
違い3:津南の才能
漫画版では
10年かけて炸裂弾を作り続け、押入に保管している。
リメイク版アニメでは
保管場所は用心深く、床下に変更。
そして炸裂弾だけでなく、閃光弾や煙幕まで器用に作っていた。
津南は、左之助や警官から逃れるために煙幕を多用。
閃光弾は、剣心が炸裂弾を埋めた後に高々と打ち上げた。
その輝きを見た左之助の顔は、晴れ晴れとしていた。
違いを考察
「津南ボム」と称される津南だが、煙幕や閃光弾によってその幅を広げた。
次の「京都編」にて、京都に旅立つ左之助への’餞別’に、新たなブツが加わるのではないか。
まとめ メインテーマは左之助と津南、維新後のそれぞれの10年
原作の漫画版では、「番外編・左之助と錦絵」の前・中・後編の3部作で展開。
しかしリメイク版では2部作に収め、「左之助と錦絵」、「津南と錦絵」と対照的なタイトルに。
左之助は錦絵によって津南に再会。
しかし、津南は一連の騒動後、錦絵を引退。
なかなか深いタイトル設定だ。
そして、維新後のそれぞれの10年にスポットライトを当て、濃密に思いを描いた。
「そりゃあ 残念だったな オヤジ」
次回は、いよいよ京都編が開幕!
津南ボムの騒ぎが、「まさか志々雄一派?」などと内務省で噂されるなど、次への布石となっていた。
次に登場するのは、元・新選組の斎藤 一(さいとう はじめ)。
新選組ファンの作者・和月氏の愛情がプンプン薫る名キャラだ。
アニメ版の「るろ剣」が、トップギアに入る!
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