さつまいも「シルクスイート」の栽培を土作りからやってみた
さつまいもは、お好きだろうか?
ねっとり、ほくほく、焼き芋の市場は国内だけにとどまらず、アジアでも好評を博している。
そんなさつまいもの中でも貴重とされるのが、「シルクスイート」。
ねっとりした食感が人気だが、スーパーで見かけることまだまだ少ない。
たまに見かけても、ほかのさつまいもより価格が高い。
2023年は初栽培ながら、わが小規模農園でも試しに10株定植。
その結果、そこそこの収穫がもたらされた。
その経験を活かし、2年目の栽培はブログ記録を残しつつ、収穫までの道のりをレポートする。
「高まる世界情勢が不安で、自宅でさつまいも作りを始めたい!」という先見性のある方は、ぜひ参考にしてもらいたい。
さつまいも栽培結果
さつまいもは一般的に、1株から7~15個の芋が取れる。
これは、植え方によるところが大きい、
苗を横向きに植えると小さい芋がたくさん、縦向きに植えると大きいもが少数育つ。
2023年は斜めに10株植えて、収穫は100個ほど。
1株あたり10個ほどの計算だ。
そのうち、最寄りの産直市場にて、60個ほどが売れた。
値段は1個あたり58円~198円で、これはいもの大きさで自ら値段を決めた。
市場の販売手数料を差し引かれ、5000円ほどの売り上げとなった。
さつまいもの苗は、10本で1000円ほど。
しかし収穫までの手間を考えると、大幅な赤字だ。
小規模農園を営む私(スカイハイ)
片田舎で公務員として勤務中、第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。
育児をこなしつつ、今後の人生を真剣に考え、自己研鑽を始める。
1年間の育休後に復職するも、将来を見据え、退職・独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとして歩み始める。
友人が制作してくれた、大事な農場マークです
ぶるたいる
スカイハイが営む農場「アルタイルファーム」のイメージキャラクター。
農場が小規模なので本業ではあまり活躍できず、ブログ記事内でネガティブ発言を繰り返す。
好きで弱音を吐いているわけではないのに。
名称の「ぶるたいる」は、「ブル(雄うし)」+「アルタイル(わし座、ひこ星)」の合成。
しかし見た目はどうみても、うし。
みどり色にすることで、なんとか「ひこ星」の雰囲気を出そうとしている。
最初が大事な土作り! 目指すは高畝式
2023年、初のシルクスイート作りは「ここを永久畝にするだ!」と、高畝式で始めた。
高畝式とは、高さ30cmほどの通常畝とは違い、50~60cmほどの高さにすること。
最大の目的は、収穫後の畝を壊さず使い続ける「永久畝」にすること。
その畝の上で雑草なども生やし、それを刈り肥料とすることで「天然肥料の循環」を作るのだ。
目指すは、低コストの循環型農業
しかし、農地の都合で2024年はその場所を変えることに。
2024年も高畝式の永久畝を作るべく、土の確保から始めることに ↓
実際の作業は、2023年の年末に開始。
「次こそ、永久畝にするだよ」
と、土の確保から始める。
2023年にシルクスイートを栽培した畝からも大量の土を運ぶこと、一輪車で数十回!
2トンくらいはあるだろうか。
この土山に、枯草や落ち葉を混ぜ込み、薄めた木酢液をまんべんなくかけて発酵させる。
家庭で出つづける生ごみもここに捨てて、混ぜ込んでいく。
2024年の収穫のために、良い土にするぞ!
実際の畝を形成
2月末に永久畝を製作する予定だったが、場所が確保できず。
今年は家庭菜園用地に仮畝を作り栽培することに。
↑ 苗10本を注文したので、充分に植え付けできる大きさを確保。
(雑草は、もう少し大きくなったら伐採して、自然堆肥とする予定)
土を一輪車で運び、筋肉痛(泣)
苗の入手
近くの農業店舗を予定していたのだが、なんと嬉しいお知らせが!
昨年度にサツマイモの苗を購入したお客さんに、意向確認の電話をしてきてくれたのだ。
「4月末には入荷予定」とのこと。
これで出遅れずに入手、定植することができそうだ。
農業店のご対応に、感謝!
今回は、2023年の斜め植えよりも、より横向きに植える予定。
芋自体は小さくても、収穫できる数を増やす予定だ。
苗を入手、定植
農業店のご厚意により、シルクスイートの苗10本を無事に入手。
10本で1500円くらい、高い!
水を張ったバケツに、一日以上苗の切り口をつけておく。
そして、日が陰ってきた夕方に定植。
10本とも無事に大きくなってくれればよいが。
気まぐれの管理
2024年の梅雨は「どこにいったの~」というくらい、雨が少ない。
水不足のせいか、土が合わなかったのか10本中4本が枯れてしまった。
水やりと土作りに関してはけっこう気を付けていたので、ショックが大きい。
なんとか生き延びている株も、周りの雑草の猛威に押され気味(汗)
元気な有望株も
元気に育っている有望株も3本ほどあり。
定植時の写真を撮り忘れたが、苗の下部に黒シートを小さく引いてある。
これは、降雨時の跳ね返り防止のため。
本当は、畝ごと黒マルチシートをかぶせるのも良いが、それだと雑草が生えない。
わが家の高畝式農業は、雑草を刈り放置することで畝の養分とするのだ。
こまめな管理が必要だが、せめてシルクスイートの株が埋まらないように刈り込んでいく。
ああ、今日も暑いな。
基本的に農薬不使用
小さい子どももいるので、わが家の畑では農薬不使用。
雑草を刈り込んで放置し、永久畝の養分とする方法を選択。
しかし、その他の作物以外の場所では、けっこう使用している。
いなかの土地では、除草剤なしではやっていけない。
今年の夏は、暑い
作物の周りだけでも除草剤なし!を徹底していると、このような雑草の無法地帯となり果てる。
あまりに暑くて、草刈りのための腰が上がらない。
「いざ、草刈りじゃ」と意気込んで刈り払い機を使っても、株の間際までしか刈れない。
株の内部に入り組んだ雑草は、手作業で除去するしかない。
しかし、今年の夏は暑くて、雨が少ない!
毎日2回の水やりで、こちらも汗がじんわり。
8月も中旬を迎えて、残った株は6株。
どれくらいのシルクスイートが、できてくれているのか。
そろそろ収穫か(10月中旬)
「芋の掘り時は、葉が黄色くなり始めたら」とのことだが、産直市場ではサツマイモがずらっと並ぶ。
こういう状況を見ると、否が応でも焦ってしまう。
わが家のサツマイモの葉は、まだ青々としているが(焦)
若干、黄色くなってきているような。
もう少し、待ってみようかな。
芋ほり 2024.12.2
ここ数日晴天が続き、寒さも増してきたので、休日を利用してこどもたちと芋ほり決行。
しかし株の葉は、まだまだ緑色か。
掘ってみると、そこそこの大きさの芋はあったが、そもそもの数が少ない。
けっこう横向きに植えたので、もっと収穫数を期待していたのに。
出荷・売却は微妙
まともに収穫できたのは、これくらい↓
やはり畝が小さすぎたか。
地元の産直市場には、ご挨拶がてら2個ほど置いてくる予定。
来年に向けて
今年の敗因は、畝が小さく未成熟だったことに尽きるだろう。
しかし、来年に向けては、大型の永久畝を別所に自作中。
来年も狙うはやはり、シルクスイート!
・こどもたちの食が、大ピンチ!
『 【給食会社が大ピンチ!】子どもを脅かす給食停止問題の原因 』
・やっぱりあった、教育委員会のなれ合い人事。悪習誕生のメカニズムとは?
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