子育てのストレスがやばい
育児をしていると、子育てのストレスがやばいほど半端ない!
子どもたちはエネルギーが尽きる寸前まで、活動するから。
土・日と一緒に過ごすだけで、ほとんどのエネルギーを吸い取られる。
車でお出かけすると帰りの道中でぐっすり眠り、帰宅すると活動をフルパワーで再開する(泣)
月曜日の朝、保育園に送っていくとホッとする。
ああ、保育園があってよかった!
保育士さんの朝の笑顔に救われる。
ところで、この社会で働くみなさん、忘れていないだろうか?
保育士や保育園などの子どもを預かってくれるところがないと、親の私たちは仕事にも行けず、社会も回っていかない。
「底辺の仕事ランキング」
さて、今回の話題は、2021年に新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」で公開された「底辺の仕事ランキング」に由来する。
2022年6月からツイッター上で炎上し注目を浴びたが、以下のリンクは、その顛末を報じたJ-CASTのページ↓
就活情報サイト「底辺の職業ランキング」に批判殺到 12の職を羅列…運営会社は削除し「事実関係を確認する」: J-CAST ニュース【全文表示】
ランキングにはいわゆるエッセンシャルワーカーが多いが、この記事を目にして当事者は不快に思うだろう。
「世間で重要とされているはずの仕事の待遇がひどいので、社会的地位の改善を目指したい」という趣旨であれば良いのだが。
PV数稼ぎの茶化した記事であれば、気持ちのよいものではない。
そこには、11位に保育士がランキングしている。
保育士さんに感謝
保育士・保育園には、わがやも幼児2人が毎日お世話になり感謝している。
私自身、子どもらの送り迎えを毎日こなすことで、担任の保育士のご苦労の一部を垣間見ている。
保育園において、保育士が活き活きと働けることで、子どもたちの保育環境が向上する。
そして、保育士さんの労働環境が向上したり保育制度が充実したりすると、我々子育て世帯へのメリットも大きいのである。
この記事では、日本の育児環境が壊滅しないように、親としてできることをまとめてみた。
この記事を投稿する私のこと
田舎の県で地方公務員として、約15年間勤務する。
勤務10年目で第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。
育児をこなしながらも今後の人生を真剣に考え、公務員を退職して独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとして歩み始める。
もっと細かく知りたい方 → 私のプロフィールへ(内部リンク)
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保育士のお仕事
まず、保育士の仕事は一般的にどのようなものだろうか。
いろいろと調べてみた。
「 保育士の仕事は、子供たちの世話や教育、保護者とのコミュニケーションなど多岐に渡るため、非常に多忙で大変なことが多いと言えます。
保育士は、子供たちが安全で健康的な環境で過ごせるように、食事や睡眠、遊び、学びなど全般的にサポートする必要があります。また、保護者とのコミュニケーションを密に行い、子供たちの成長や発達についての情報を共有することも重要な仕事の一つです。
保育士は、子供たちの行動や感情を理解し、個々のニーズに合わせたケアを提供する必要があります。また、予期せぬ事態に備え、常に慎重に監視し、素早く対応する必要があるため、ストレスや緊張感が多い職場と言えます。
しかし、保育士として働くことは、子供たちと接することができ、彼らの成長や発達に貢献できる非常にやりがいのある職業でもあります。また、子供たちの笑顔や成長を見守ることで、多くの喜びや感動を得ることができます。」
なるほど、やりがいを感じられるが大変な仕事なんだ、と具体的なイメージが湧いてきた。
保育士の躍動・スーパーマルチタスク
保育園の運動会や園児の発表会に行くと、過酷な保育現場の一端だが保育士のご苦労がよく分かる。
事前の大変な準備から始まり、当日のそつない進行、予期せぬトラブル、勝敗や成功の心配。
リレーで自身のクラスが優勝したときの保育士さんの喜びようは、保護者以上だった。
また、発表会の激務の中、園児の劇の進行をフォローしながらピアノを演奏する姿は、女神に見えた。
いや、あのような人を「女神」と呼ぶのだろう。
こんなスーパーマルチタスクを当たり前のようにやってのける保育士のスキルは、社会的にとても貴重だ。
保育士を取り巻く過酷な環境
保育士は子どもと触れあって楽しそうに見える。
しかし、実際の労働はそんなに楽しいものではなく、かなり過酷。
ここからは、保育士を取り巻く労働環境について考える。
低い給与や労働環境の悪さ
保育士の給与は一般的に低く、長時間労働や過剰な負担が課せられることがある。
保育士の数が十分に確保されていない園では、保育士1人あたりの子どもの数が多くなることがある。
そのため、保育士の負担が大きくなり、ストレスや疲労が蓄積される傾向が多い。
つまり、過酷な労働に給与が見合っていないのである。
子供たちの問題行動
子どもは自己表現がうまくできず、ストレスや感情をコントロールできないことが多い。
そのため、保育士は子供たちの問題行動に対応しなければならない。
暴力行為や自傷行為、過剰な甘えなど、保育士が直面する問題は様々なものがある。
保護者とのコミュニケーションの難しさ
保護者との意見の相違や、お迎えの時間が遅れがちになるなど、保育士は園児だけでなく保護者へのフォローも必要とされる。
新型コロナの影響(病気、感染対策)
新型コロナウイルスの流行により、感染予防対策や、保護者との接触の制限など、保育園や幼稚園における保育士の負担はとても大きくなった。
今回のコロナが収束しても、次の新しい感染症が発生すると、同様の対応が求められるだろう。
素人目線で考えても、これだけ挙げられた。
保育士の給与が低い原因
これだけ過酷な環境で働く保育士は、なぜ給与が低く抑えられるのだろう。
理由として、以下の2つが考えられる。
- 育児の窮状が届いていない
- 有権者が保育期間を卒業する
理由①政策決定部門に、育児経験者が乏しい(と思われる)
特に国家規模で政策を携わる、シニア政治家さん方。
子どもの世話など、大した仕事ではない!という思いがないだろうか。
世代間のギャップは当然ありますが、それは偏見。
子どもの送り迎えや保育園行事に参加しなければ、保育士の大変さは垣間見ることさえできない。
だからこそ、育児に理解ある政治家を選び抜かなければならないのである。
まだまだ保育の窮状は、行政・立法に届いていない。
労働市場での需要
制度面から考えると、保育園は、病院のような診療報酬制度と類似点もある。
しかし、医者や看護師と比べて決定的に給与が低い。
これは医者や看護師に比べ、保育士資格が比較的取得しやすく、競争率が低いためであるらしい。
社会的な需要からすると、どちらも甲乙つけがたい職種であると感じるのだが。
理由②有権者が興味を抱く期間が短い
我々保護者は、短くて4、5年で子どもが保育園に通園する時代が終了する。
その時代を過ぎると、教育・進学など次の問題が家庭や家計を悩ます。
そのため、保育士や保育園の窮状に疎くなってしまう。
致し方ない事情であるが、このように保育業界の窮状は、保育業界以外に届きにくくなる。
保育士の不祥事
保育士の方は、毎日大変な環境で働いている。
しかし残念ながら、保護者として、悲しい事件・事故が毎年発生する。
・炎天下の通園バスに置き去り、園児死亡。
・保育士が園児に馬乗り、暴行。
これは、保育士個人の特性に問題があったかもしれない。
しかし、環境面を整備するなど、組織のシステムで防げる問題であったかもしれない。
犠牲になった園児を想うと、やりきれなくなる。
このような問題の中には、保育士の待遇がよくなれば防げる問題もきっとある。
保育士が望む保護者像
以上のように大変な保育環境で、保育士は親や保護者に何を望んでいるのだろうか。
実際の保育士からも意見を聞き、まとめてみた。
コミュニケーションがスムーズであること
保育園での子どもの様子や成長について、親と保育士とのコミュニケーションがスムーズに行われていることが大切。
保育園での子どもの様子や成長について、親と保育士とが密にコミュニケーションをとり合う。
すると子どもの状況を共有でき、保育士が適切なサポートが提供できる。
協力的であること
保育士がお願いしたことに対して、親が協力的に対応してくれると助かるらしい。
例えば、子供の体調が優れない場合には、保育士から保護者に連絡を行なうことがある。
特に、自宅でのケアが必要な場合、親として早めに対応することなどが大切。
規則やルールを守っていること
保育園においては、保育園が設定した規則やルールを守ることが大切。
例えば、お迎えの時間や食べ物の持ち込みなど、保育園が設定したルールを必ず守る。
そうすると、保育園も保育士は、子どもたちが安心して生活できる環境を提供できる。
保護者が保育士のためにできること
保護者として、保育士のために今日からできるアクションがある。
「保育士だからなんでもできる」というマインドから、
「保育士も一人の人間。保護者からフォローし、サポートする」に切り替える。
具体的に、朝夕の送り迎え時に、保育士に対して、笑顔付きのあいさつをきっちり行う。
そして、時々感謝の気持ちを直に伝える。
また、「うちの子どもは、おうちでいつも先生の話をしてくれる」など、
子どもから先生として信頼されている旨を伝える。
特に若い保育士に対しては、職場の新採さんのように褒めて育てる。
ここは、褒めすぎるくらいでちょうどよい。
まとめ 保育士がいない世界は、子育てのストレスがやばい!
保育士さんのいない世界は想像できるだろうか?
残念ながら、間違いなく社会活動が停滞するだろう。
そして、われわれの子育てのストレスは、やばいものを通り越してしまう。
今後の選挙では「異次元の少子化対策」の大号令のもと、各候補がさまざまな子育て施策を打ち出すだろう。
その中でわれわれ有権者は、真剣に子育て制度の拡充を謳う候補者を見抜き、投票したいものだ。
保護者としては、担任の先生としっかりとコミュニケーションをとり、保護者・保育園の双方から子どもの成長を見守りたい。
保育士のみなさんは、コロナ禍でも工夫し必死に社会を支えてくれた。
そんな保育士に感謝し、少しでも報われることを願う。
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