迷惑電話が急に増えたら
見知らぬ番号から、いきなりかかってくる迷惑電話。
はっきり言って、とんでもなく迷惑だ。
育児や子どもの世話で忙しい夕方にかかってくると、とても腹立たしい。
乳幼児の昼寝中にかかってきて、親の貴重な時間やこどもの睡眠を妨害されることもある。
そんな電話が急に増えたと感じたら、どこからかあなたの電話番号が漏洩した可能性が高い。
ただ漏洩した事実は、元に戻せない。
我々一般人にできる大事なアクションは、その後の対応だ。
迷惑電話の内容
迷惑電話の内容は、商品やサービスの勧誘が多い。
具体的には不動産投資や光熱費の見直しが多いが、そんな怪しい勧誘電話はまず信用できないだろう。
それでもこの勧誘電話の手法がなくならないのは、騙される善良なカモが一定数いるから。
そして、そのカモとなる上客の電話番号は、闇の名簿屋によって取引されているのだ。
暗躍する名簿屋
「名簿屋」という言葉は、一般的に個人や企業の個人情報を収集・販売する業者を指すことが多い。
これらの業者は、主に営業目的やマーケティング目的で、個人情報や企業情報を収集し、それを顧客や他の企業に販売している。
名簿屋が収集する情報には、個人や企業の連絡先情報、購買履歴、興味関心などが含まれる。
これらの情報は、テレマーケティング、ダイレクトメール、電子メールマーケティングなどの広告宣伝活動に利用されることが多い。
名簿屋が個人情報を不当に収集・利用することや、プライバシーに関わる法律に違反する行為は、しばしば問題視される。
多くの国や地域で、個人情報の取り扱いに関する法律や規制があり、これらの法律や規制に適合しない名簿業者の活動は違法とされることもある。
日本では、グレーゾーンの領域。
警察も本腰を入れて捜査していないのか、名簿屋が逃げ隠れしているのか、検挙されたというニュースは耳にしない。
迷惑電話ビジネスの一翼を撲滅したい
迷惑電話は、こちらの都合などお構いなしにかけてくる。
迷惑以外のなにものでもない。
特に家事や育児で忙しい時間帯は、殺意さえ抱いてしまう。
そんな迷惑電話が隆盛する一翼を担うのは、まぎれもなく名簿屋。
名簿屋がカモとなる個人の電話番号を売却するから、どんどん電話がかかってくるのだ。
ではその名簿屋がなくなれば、このような迷惑電話に生活を邪魔されずに済むのではないか。
そう感じた私は、数年前から個人的な「名簿屋撲滅作戦」を開始した。
この記事を読んであなたもその方法を実践すると、まずはとても気持ちがスカッとする。
そしてこの手法が善良な国民に浸透すれば、国内から迷惑電話が激減すると確信している。
迷惑電話撃退の方法をひらめいた私のこと(プロフィール)
田舎の県で地方公務員として、約15年間勤務する。
勤務10年目で第二子誕生の際、当時の男性では珍しい1年間の育休を取得。
育休中に子どものお昼寝を迷惑電話で何度も妨害され、激怒。
数年にわたり迷惑電話の撲滅方法を考察し、実践。
育児をこなしながらも今後の人生を真剣に考え、公務員を退職して独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとして歩み始める。
・もっと細かく知りたい方 → 私のプロフィールへ(内部リンク)
実際にいた名簿屋の手先
名簿屋はさまざまな手口で、個人の連絡先を集める。
高額物品の購入履歴やサービスを利用した際に、漏れてしまうこともある。
実際に私は大学時代に、名簿屋に情報を提供している同級生を目の当たりにした。
彼は恋愛サイトで、手当たり次第に女性と親しくなり連絡先を入手。
その女性の連絡先を名簿屋の売却していたのだ。
彼は持ち前のルックスで女性心をもてあそび、自らの稼ぎとしていたのだ。
高校を卒業して間もない私は、「こんな闇の世界があるんだ」と驚嘆したものだ。
勧誘業者の賃金体系
なぜ勧誘業者から、あんなにしつこく迷惑電話がかかってくるのだろうか?
答えは、「独特の賃金体系」にある。
彼らの賃金は、「通話時間〇〇秒につき、△△円」と時間制になっていることが多い。
そのため、少しでも長く話ができればより多くの報酬となるのだ。
いろんな時間延ばし策
迷惑電話をかけてくる業者は、いろんな時間延ばし策を講じてくる。
私が先日受けた電話では、かなり戸惑った。
「あの大きなグリコの看板で有名な、大阪の道頓堀に行ったことがありますか?その近くのワンルームマンションで収益性の高い不動産投資を案内しています」
やたらと枕詞を長くして、時間を稼いでいるのだ。
私も最初は「何の電話?」かと不思議に思い、聞き入ってしまった。
不動産投資と分かるや、実践中の撃退法で電話をガチャン終了。
個人でできる対応策
迷惑電話は、個人のスキをいろんな角度から狙ってくる。
そんな狡猾な輩にスキをみせないよう、すぐに実践できる心構えを紹介する。
電話で儲け話はやってこない
まず見知らぬ相手から、上手い儲け話がやってくることはない。
そんな儲け話があるならば、自分たちで独占すればよいからだ。
または儲かる理屈はあっても、失敗するリスクが高いから、勧誘しているのだ。
儲け話が自分から歩いてやってくることはないと、覚えておいて欲しい。
相手にしない
顔さえ知らない電話の相手に、絶対に心を許してはいけない。
独居で寂しい人や傷心の方には、どんな言葉も優しく響くときがある。
そんなときには、電話口の相手にさえ身の上話をしたくなるときがある。
しかしそんな心境こそ、相手が「待ってました!」というもの。
その心のスキを巧みにつき、商品やサービスを売りつけるのだ。
売買終了したら、あっさり「さようなら」と言われるだろう。
録音音声が流れたら、すぐに切る
最近多くなってきたのが、録音音声による迷惑電話だ。
光熱費などの見直しサービスが多い。
このような電話には特徴がある。
こちらが電話に出ても、最初は何も話してこない。
数秒後に、女性の録音された音声でサービスの案内が流れる。
これが流れたらすぐに電話を切ればよい。
相手は人間でもないので、どんな無礼をしても輩からイチャモンをつけられることはない。
迷惑電話が職場にかかってきたら
やっかいなのは、職場にかかってくる迷惑電話。
おそらく何かの名簿を見て、順番にかけてきているようだ。
私の席の固定電話が鳴ったと思ったら、次はとなりの同僚の電話が鳴るなど順番にかけてくる。
こちらも職場を名乗る以上、ぞんざいな対応もできないところが痛い。
職場である以上、丁寧に対応する必要があるので断るまでに時間がかかる。
適当な切り方をすると、「失礼な会社だ!」と抗議?のようなイチャモン電話をかけてくる輩もいる。
そしてこの電話時間も、相手方の報酬が発生しているのだ。
特に公務員の場合は、毎年の職員名簿が公になっており、勧誘業者からすると絶好のカモだ。
職員録は毎年500円ほどで、数千名の氏名と職場連絡先が載っている宝庫だ。
なにぶん公務員なので、どんな輩でも丁寧に対応しなければならない。
とても痛いところを突いてくる手法だ、お見事。
職場への迷惑電話の撃退方法
そんな職場への迷惑電話に数年悩まされた私は、ある手法を編み出した。
電話の相手から「○○さんはいますか?」と聞かれると、まずは相手の素性を確認。
そして「○○は会議中です/別室で作業中です。大事なご用件でしたら、呼びましょうか?」
と提案するのだ。
これを言われると、相手もたじろいでしまう。
仕事を中断させてまで、勧誘できる猛者はいないだろう。
そもそも中断してイライラしている職員が、そんな勧誘に乗る訳はない。
なお、〇〇は自分の場合でも応用可能。
もし相手が「お願いします」と要求した場合は、一旦電話をきり素知らぬ顔で出れば応対すればよいのだ。
その際は、「仕事を中断されてイライラしている」という感情を電話口で伝わるようにするのだ。
名簿屋を撲滅させる方法(実践中)
そして、最もやっかいな個人への迷惑電話の効果的な対応をお伝えする。
少しの勇気があれば誰でもできる方法なので、ぜひ実践してほしい。
まずは相手方に名乗らせる。
「〇〇さんですか?」と聞いてきても、必ず相手に「そちらは、どちらさん?」と名乗らせる。
そして心当たりのない会社名を名乗られたら、
「私は〇〇ではありません、何を見て電話しているのか?こちらも忙しいのだが(怒)」
と怒った様子で、たたみかける。
この際の相手の戸惑った様子が、電話口ながらとても面白い。
これを積み重ねていけば、「あの名簿屋の提供リストには、ガセ情報がある」と噂が広まる。
そして、あの名簿屋は信用できないと噂が広まり、
↓ 名簿屋業界の信用が低下
↓ 勧誘業者も名簿屋を利用しなくなる
と、名簿屋ビジネスが破綻する構図を描いている。
その名も、『信用失墜作戦』
これぞ、私が数年研究して編み出した、名簿屋を撲滅させるための『信用失墜作戦』。
この手法が国内全体の常識として広まれば、悪質な名簿屋を大きく減少させられるかもしれない。
この手法が痛快なのは、何より勧誘業者の「キョトン」とした感じや戸惑う様子を電話口で味わうことができるのだ。
こちらも多少のウソをつくので、罪悪感が生じるかもしれない。
しかし、勧誘会社のなりふり構わぬ迷惑電話に比べたら、可愛いものだ。
仮に勧誘業者が「いや、あなたは〇〇さんのハズだ」と喰い下がってきても、気にすることはない。
グレーゾーンで入手している名簿で、真実を証明できる術はない。
最初から圧倒的に、受け手のこちら側が有利なのだ。
作戦のヒントは、改姓
実はこの作戦を思いついたきっかけは、私の改姓によるもの。
私は成人後、田舎の兼業農家の養子になり、名字が改姓された。
まさに女性がお嫁入りした気分、新しい名字にも大きく戸惑ったものだ。
しかし、改姓から20年近く経った今でも、勧誘業者から「(旧姓で)〇〇さんですか?」と迷惑電話がかかってくる。
恐ろしく古い情報を利用している名簿屋にびっくりだが、今でも旧姓あてにかけてくる業者からろくな話は来ない!と割り切ることができた。
勧誘業者に「改姓した」ことを話す必要もないので、「人違いです(怒)」と何回も断っていた。
相手方も申し訳なさそうに、あっさり引き下がっていた。
そしてあるとき、「これは使える!」と閃いた。
改姓から得た発見
それ以来、相手の会社名を確認してから関係がなければ、「人違いです!」と断ることにした。
「私は〇〇ですが、その商品は要らない」と断るよりも、嘘でも「人違いです」の方がはるかに断りやすい。
これは恐らく勧誘業者が「人違い」で、大きく戸惑うからだ。
勧誘業者のマニュアルでは「その商品を要らない」の次の想定はできているが、「人違い」の次の想定はできていないのだろう。
その戸惑っている間に、電話先からは「何見てかけてるの?しっかり確認しろよ」などと批判される。
勧誘業者の「かけ子」は、メンタル的にダブルパンチを喰らう仕組みだ。
これは、私が「養子入りで改姓」というやや珍しい体験を経た故の、副産物である。
そして勧誘業者を迷惑に感じる方には、ぜひこの手法を実践してもらいたい。
もしこの手法が広まったら、迷惑電話が減少するか?
この記事は、育児生活を邪魔する迷惑電話を減少・撲滅させたくて書き上げた。
しかし、この「人違いですよ作戦」が国内で浸透すれば、迷惑電話は減るだろうか?
きっと一時的に迷惑電話は減るが、悪い新たな手法は発明されるだろう。
勧誘業者の次の手
「人違いですよ」と言われ続けた勧誘業者は、個々の「かけ子」レベルで対応を見直すだろう。
想定できるやり取りは「じゃあ、あなたは誰ですか?」と、無意味な質問を投げかけてくるだろう。
そんな愚問に答える義理もないが、そんな不毛なやり取り時間が「かけ子」の報酬になる。
だからさっさと電話を切ってしまえばよい。
勧誘会社本部としては、「あなたは〇〇で間違いない」とまくしたてたいだろうが、そうはいかない。
これから言葉巧みに商品を売りつけたいのに、ケンカ腰になっていては売れるものも売れないからだ。
この「人違いですよ作戦」、やはりけっこうなハマり技!
食い扶持を確保したい名簿屋は、「この連絡先リストは間違いない!」と言い張り売り込むだろう。
しかし、この作戦が広まれば、名簿屋の評判はどんどん下がるハズだ。
ただそれを超えてくる悪知恵というのは、そんな状況下でこそ生まれやすい。
私の浅知恵では及ばないが、きっとさらに巧みな仕組みが構築されるのだろう。
まとめ かかってくる迷惑電話には「人違いですよ作戦」
いろいろな可能性を模索したが、私が考案した「人違いですよ作戦」は今のところ有効なようだ。
私たちが現役世代のころに、この手法を国内中に広げたい。
そうすれば子どもの世代が、こんなくだらない勧誘電話に時間や労力を取られることはなくなるからだ。
子どもの世代が成人するころには、電話機自体がなくなっており、新たな迷惑行為があるのかもしれないが。
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