【志々雄の狙いは東京砲撃】漫画版とリメイクアニメ版との違い Vol.13
京都大火を前に、原作からの大幅な改変が確認されているリメイクアニメ版「るろうに剣心」。
原作との違いを論じる当サイトとしては願ったりだが、けっこうな改変で度肝を抜かれている💦
京都大火はおとりだと感づく剣心と斎藤、どのような展開になるのか?

『るろうに剣心』を語る私のこと
〇 私(スカイハイ)
片田舎で男性公務員だったが、第2子誕生の際に1年間の育休を取得。
育休後に復職するも、将来を見据え、退職・独立。
引き継いだ農地で小規模農業を行いつつ、ブロガーとしても活動中。
中学生の頃から『るろうに剣心』が大好きで、毎日コミックスを1巻ずつ読み続けた。
左之助が連呼する「翔ぶが如く!」は、私も超急ぐときには口ずさんでしまう💦
詳しくは、私のプロフィールへどうぞ(内部リンク)
制作サイドへのリスペクトを忘れずに
私は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚(めいじ けんかく ろまんたん)-』が、好きだ。
毎週「アマゾンプライム」で、リメイク版「るろ剣」の新話を心待ちにする日が続く。
毎週見ていく中で、ところどころ、原作の漫画版と異なるところに気づく。
私は思春期に漫画版を読み込み、毎日1巻ずつ平気で読んでいた。
「るろ剣」の技としては、牙突が最も印象深い。
アニメは高いクオリティでリメイクされているが、生粋の「るろ剣ファン」としては、どこが違っているのかとても気になる。
そこでその「違い」について、原作版・リメイクアニメ版を問わず制作サイドにリスペクトを払いつつ、読者さんとマニアックに共有していきたい。

・なぜ「るろ剣」の違いを、記事にしようと思ったのか?その熱い思いはこちらから ↓
『リメイク版アニメ『るろうに剣心』漫画版との気になる違い Vol.1』

第42話 「 翔ぶが如く 」
あらすじ
京都大火をおとりであると感づいた剣心と斎藤。
本当の狙いは大型艦船での東京襲撃、それを阻止するため大阪湾へ向かう(+左之助)。
果たして剣心たちは、志々雄の企みを打ち破れるのか?
みどころ
原作の見どころは、大阪湾へ急ぐ剣心たちと、京都市中を護る京都御庭番衆の奮闘ぶり。
しかし今回のリメイク版では、補足のため改変された箇所がアツい。
それぞれの幕末からの想いなどが交錯していて、複雑な味わいとなっている。
違い1:京都の警察署員の動き
漫画版では
名前も明らかにされない警察署長(アゴがデカい)が、事態に即して動いている。
リメイク版アニメでは
かなり渋イケメンの署長(維新側だったよう)が、重圧に押しつぶされそうになりながらも奮闘している。
署長は部下の斎藤に胸倉をつかまれて喝を入れられたのち、張への裏取引を画策して失敗。
自信喪失するも、少年剣士の登場により持ち直すなどかなりの描写があった。
違いを考察
幕末を生き抜いた人たちを描きたかったのだろう。
特に署長は、斎藤の目上の立場でありながらも、いろんな葛藤に悩まされている。
しかし、最後は前向きに事態に対応しようとするなど、新政府の希望を見せてくれた。
張 「志々雄さまは仲間をだます悪やけど、仲間を売るクズやない」
違い2:京都市中の不満分子
漫画版では
志々雄の配下で、戦闘服を着た部下たちが京都への火付けを行なう。
リメイク版アニメでは
一般市民のようななりをした男たちが、市中への火付けを画策している。
志々雄の部下だろうが、市民としてゲリラのような働きをこなす。
アジトでの合言葉は、「弱肉」「強食」w
そんなアジトも、京都御庭番衆のお近とお増に感づかれる。
違いを考察
あの忍者のような戦闘服姿の男たちがいれば、警察にすぐ目をつけられてしまう。
実際に京都市中に火の手を上げるのであれば、一般市民に扮するのが現実的だろう。
操 「絶対阻止!!」
違い3:大作戦前の十本刀
漫画版では
十本刀は、京都大火の直前の深夜まで記述なし。
リメイク版アニメでは
作戦前の夕方から、京都市中を見下ろして様子を確認している。
宇水は何やら感づいている様子だが、鎌足と安慈は作戦遂行を徹底する。
また、才槌は相棒の不二の状態を気にかけているが、その大きな武器がお近とお増に発見されてしまう。
踏み込んできた彼女らに、十本刀の夷腕坊(いわんぼう)が立ちはだかる。
違いを考察
リメイク版の息詰まる展開に、ただただ見とれてしまった。
まずは前回から不二のフリが多くて、とても楽しみ!
まさかロボット化していないだろうか。
原作よりもカンが鋭い宇水も、これからの立ち振る舞いが大いに気になるところ。
なによりも、夷腕坊に遭遇したお近とお増の生存が大いに気になる。
彼女2人は、今後も活躍する2人のはずなので、どうされるのか💦
蝙也 「馬鹿は来るな、邪魔だ」

第43話 「 京都大火(前編) 」
あらすじ
とうとう始まった京都大火🔥
しかし先読みした剣心の依頼で、京都御庭番衆がことごとくその芽を摘んでいく。
一方で志々雄の企みを読んだ剣心は、大阪湾の志々雄の船舶にたどり着くのだった。
みどころ
今回も原作から大きく改変されていて、胸熱な展開が続いた✨
前回に引き続き、志々雄兵の葛藤も描かれており、考えさせられる展開だ。
何より、原作では洞穴でお留守番?の蒼紫が、煉獄に乗り込んでいたことが、もう驚愕すぎた!
違い1:夷腕坊との遭遇
漫画版では
京都大火を前に、だれも十本刀とは遭遇していない。
リメイク版アニメでは
京都御庭番衆のお近とお増が、十本刀の夷腕坊と遭遇してしまう。
2人はそれぞれの手裏剣を投げるも夷腕坊にはまるで通じず、撤退。
違いを考察
夷腕坊との早すぎる遭遇に心躍ったが、お近とお増も無事に生還。
これで原作の流れに戻りそうだが、市中で再対峙した際にやり取りに期待したい。
違い2:恵の活躍
漫画版では
剣心の帰りを東京で待っており、志々雄との最終決戦後に京都に駆け付けた。
リメイク版アニメでは
京都大火前から、市中に入った恵。
剣心の知らせにより、救護所を設置。
しかもトリアージ制度まで導入している!
違いを考察
リメイク版の京都大火編では、恵の違いが最も顕著かもしれない。
闘いには参加できないにせよ、裏方での動きがピカイチだ✨
しかも原作の投稿時には有名でなかったトリアージ制度も紹介されており、時代の流れを感じさせてくれる。
違い3:志々雄兵の葛藤
漫画版では
志々雄配下の雑兵たちの心情については、まったく触れられていない。
ただの殺りくマシーンのごとく動いていた印象であった。
市中での火付けの際も、とっても悪い顔をしている💦
リメイク版アニメでは
京都大火前から、決行に迷っている雑兵たちが描かれる。
火付けの際も、悪い顔ではなく迷った顔で行なっている(結局、婆さんに発見される)
違いを考察
前回に引き続き、雑兵たちにも良心があり迷ったうえでの行動だという人間性が描かれている。
この微妙な違いは、大きなうねりとなるのだろうか?
違い4:京都大火での市中戦闘
漫画版では
市中で見張っている京都御庭番衆。
中でも大活躍の操だが、そんな働きを察して十本刀の宇水が背後に現れて攻撃を仕掛ける。
リメイク版アニメでは
操は大活躍のまま、そのまま次のシーンへ。
違いを考察
なぜ宇水が現れない??
宇水の怖さと強さを体現する良い機会なのに💦
もしかしたら、続いて登場する他の十本刀に考慮してのことか。
違い5:煉獄内での戦闘
漫画版では
大阪湾にて、泳いで煉獄に乗船した剣心と斎藤。
志々雄たち幹部と対峙することになる。
リメイク版アニメでは
乗船した剣心に襲い掛かったのは、まさかの四乃森 蒼紫!
漫画版の京都大火中は、まさかの行方知れずだった。
しかしリメイク版では、ちゃっかり乗船していた。
宇水たちより扱いが良いね✨
違いを考察
この演出には、今季で最も驚いた。
早くも剣心と蒼紫の再戦!と期待したいところ。
しかし、その裏で左之助がちゃっかり海上を走り、原作通りの活躍をしています。
次回は、煉獄BOMB🔥だな。
補足 左之助の炸裂弾には、もう触れています
左之助が持参した炸裂弾は、東京を出立する際に津南から渡されたもの。
その際に、炸裂弾の形の違うことには気づいています✨
第43話 「 京都大火(中編) 」
あらすじ
京都で大火を起こそうとする志々雄一派、それを防ごうとする京都 御庭番衆たち。
一方大阪港では、姿を現した鋼鉄艦・煉獄を沈めるべく、剣心たちが奮闘する。
みどころ
今回も原作から改変どころではなく、もう全くの別物。
しかし、言うまでもなく原作ファンも納得の胸熱展開🔥
煉獄上での蒼紫vs剣心に始まり、斎藤v宗次郎も実現か!?
「次はどうなるのかな?」というワクワク感で、30分があっという間に過ぎていく。
うーむ、至福の時間だ✨
違い1:煉獄に密航していた蒼紫の執念
漫画版では
京都大火では所在不明の蒼紫。
恐らく志々雄アジトの穴蔵に滞在していたと思われる。
リメイク版アニメでは
方治曰く「なぜおまえが乗っている!?」とのこと。
秘密にしていても、御庭番衆だから分かっちゃうとのこと💦
緋村抜刀斎への執着とはいえ、スゴイな御庭番衆も蒼紫も。
違いを考察
前回の続きとはいえ、剣心vs蒼紫が長尺で見られてとても嬉しい。
私の予想では、左之助の炸裂弾ドカーン🔥→みんな撤退💦だったのだが、まさかの長期化。
原作の再戦では、方治の狭い部屋(書架だらけ📚)で閉鎖空間だったが、甲板という縦の動きが取り入れられたことも新鮮だ✨
違い2:煉獄に乗船する左之助
漫画版では
海上を疾走してそのまま炸裂弾を、煉獄の外装にぶつける左之助。
志々雄と対峙することもなく、志々雄たちは撤退💦
リメイク版アニメでは
海上を疾走した左之助は二重の極みこそ放つが、炸裂弾を温存。
剣心の指示で機関部を目指す。
防ごうとする方治から花束攻撃を受けるも、拳一発でノックアウト💦
まさかの、左之助vs方治が実現!
違いを考察
原作のとおりの炸裂弾数発では、鋼鉄船に大ダメージを与えられない、といった突っ込みでもあったのだろうか。
左之助ファンの私としては、あの投擲の描写は好きだったのだが💦
機関部を目指す新鮮な左之助に、次は方治のまさかの肉弾戦。
原作ファンもワクワクが止まらない!
違い3:鎌足・蝙也 vs 警察署長
漫画版では
市中に出てきた十本刀に、警察隊は蹂躙されるのみ。
リメイク版アニメでは
渋イケメンの警察署長(薩摩出身)が、部下たちのしんがりを務めるため、決死の覚悟で鎌足と蝙也に立ちはだかる。
違いを考察
私はこの闘いの行方が、最も気になるところ。
新出の警察署長、剣術の腕は確からしいが、十本刀を前にどこまで奮戦するのか。
違い4:市中での闘い
漫画版では
志々雄一派の雑兵や警官隊の個々には触れず。
リメイク版アニメでは
けがをした志々雄一派の雑兵を諭そうとする老警官。
それに伴う少年(警察官の父の代わりに参戦)。
違いを考察
完全に進出のエピソードで、どうやって収束していくのか気になるところ。
この少年は、メインの流れに絡んでくるのだろうか?
違い5:自由に動く十本刀
漫画版では
夷腕坊は京都大火では市中にいなかったのか、描写無し。
宇水は町屋の屋根の上で、操を仕留めにかかる。
リメイク版アニメでは
夷腕坊は京都 御庭番衆の見事なフリで現れる。
説明し難いパワフルな攻撃で御庭番たちを苦しめ、図らずとも市中の着火に貢献する🔥
お寺で格闘していた操・薫・弥彦のもとには、あの宇水が現れる!
一足飛びで操の元に詰めると、一瞬で操を仕留めにかかる。
違いを考察
夷腕坊の動きが何気にファインプレー。
原作では上がらなかった火の手を上げることに成功した🔥
宇水は遅れながらも原作の流れに戻ってきたので、次はあの破戒僧が合流か✨
ここで気になるのは破軍の2人、さあどういった登場シーンになるのか??
第44話 「 京都大火(後編) 」
あらすじ
志々雄のたくらみを見抜き、煉獄に乗り込んだ剣心たち。
一方の京都市中でも、それぞれの物語が進行する。
みどころ
今回も原作ファンにも胸熱な展開だ🔥
原作との違いを指摘することが野暮なほどのリメイク。
またもや「どうなるの、どうなるの?」の連続の時間だ。
違い1:安慈vs宇水
漫画版では
屋根上で操を、手槍で仕留めようとする宇水。
しかしそこに安慈が、二重の極みで手槍を粉砕し、割って入る。
リメイク版アニメでは
安慈は二重の極みを繰り出さず、宇水の手槍を掴むのみ。
違いを考察
原作ではこの後、宇水と斎藤が対戦予定。
そこで同様の手槍セットを使うことになるので、壊されるのは避けたいところ。
(手槍のスペアくらいは持参しているだろうが)
大事な手槍を粉砕されては宇水も怒り心頭で、安慈と交戦しそう💦
違い2:左之助vs方治
漫画版では
左之助は海上から炸裂弾を投擲し、煉獄に損傷を出す。
方治の活躍はまったく無い!
リメイク版アニメでは
煉獄の機関部にて炸裂弾を投げる左之助。
しかし方治は導火線上の火に対して、方治は自らの血液で消化する。
まさに身体を張ったファインプレー。
しかし左之助は二重の極みで船底のコックを壊し、炸裂弾も周りの火災で爆発することになる。
違いを考察
原作よりも艦船が破壊されるさまを忠実に描写している。
そして何よりも方治の志々雄への忠義が、ハンパない。
リメイク版にして、名キャラになりそうな予感💦
違い3:警察署長vs十本刀
漫画版では
あごの張った警察署長が、十本刀に蹂躙され腰を抜かしている。
リメイク版アニメでは
負傷した部下たちを逃すため、署長1人で十本刀の鎌足と蝙也を相手に奮戦する。
そして、それを見た部下たちの士気が爆上がりする!
違いを考察
この署長のキャラ立ちがとても意外だった。
しかも、十本刀2人を相手に大活躍。
しかも後ほど隠れたファインプレーも炸裂する🔥
違い4:京都 御庭番衆の活躍
漫画版では
御庭番衆の4人が、操の後ろにかっこよくそろい踏みしていた✨
リメイク版アニメでは
4人で十本刀の夷腕坊を囲んで、足止めしている。
火の手が回ったことに気づき、消火作業に移る。
ここで活躍したのは、警察署長が手配していた他所の消防団!
違いを考察
消防団という組織に光を当て、斎藤になじられていた警察署長の名誉を見事に挽回している!
京都大火が未遂に終わったことにも、説得力がもたらされた✨
違い5:恵の医師としての矜持
漫画版では
恵は東京でお留守番中。
対志々雄戦の後で、剣心の負傷を聞いて駆け付けた。
リメイク版アニメでは
前回から京都市中に仮設の診療所を開設し、トリアージ制も披露していた。
そこに負傷した志々雄兵も助けを求めに来るも、市民とひと悶着。
それでも恵は、ケガ人に敵も味方もないとして治療を行なう。
違いを考察
恵の活躍の場面もしっかり用意されているから、リメイク版には恐れ入った。
ここまでかっこよく女性医師を描写できるなんて。
良いシーンを見ることができた✨
違い6:煉獄の沈没時
漫画版では
左之助の炸裂弾により、煉獄はあっという間に沈没。
リメイク版アニメでは
左之助の活躍があるも、沈没までには多少の時間あり。
その際、いくつも物語が進行する。
- 剣心と蒼紫が大技を繰り出しそうになる。
- 斎藤が志々雄のスキを牙突で狙うも、由美が身体を張って止めようとする。
(それを宗次郎に指摘されて、チッ💦)
- 志々雄が剣心と蒼紫の闘いを止めるために、宗次郎の刀を投げる、そして折れるw
- 左之助が志々雄に相まみえることに。そして二重の極みを教えてくれた安慈が十本刀の一人であることを知らされる。
- 煉獄が沈没し、左之助は気を失っている。
違いを考察
煉獄が沈む際にも、さまざまな違いがあったが、もっとも印象深いのは由美の動きだ。
今後の大一番で、似たような動きを予感させる描写だった。
次回 第45話 「 なみだ」
志々雄の企みを防ぐことができた剣心たち。
煉獄を撃沈され怒り心頭の志々雄。
決着戦の前に流れるなみだとは、いったい誰のものなのか。
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