子どもが『仕事を提案』し始めた。わが家の“提案型お小遣い制度”

子ども発信で回り出す

 お小遣い、いくら渡していますか?

子育て世帯なら、一度は悩むテーマではないでしょうか。

毎月定額にするのか。
お手伝い制にするのか。
それとも、必要な時だけ渡すのか。

わが家もかなり迷いました。

ですが最終的に、普通のお小遣い制ではなく、「家庭内で仕事を作り、提案し、報酬を得る制度」にたどり着きました。

すると、子どもたちに少しずつ変化が現れ始めたのです。


「お手伝い」は、なぜ続かないのか

 多くの家庭では子どもが大きくなるにつれて、

「ちゃんと手伝いなさい!」という言葉が飛び交うかと思います。

しかし、子どもからすると、

  • なぜやる必要があるのか分からない
  • やっても評価されない
  • どこまでやれば良いのか曖昧

という状態になりがちです。

 つまり、“頼まれているだけ”なんですね。

そこでわが家では、発想を変えました。

わが家は「労働の対価」にした

 わが家では基本的に、無条件のお小遣いを廃止しています。

その代わり、

  • 家の困りごと
  • 手間がかかる作業
  • 誰かが助かる行動

これらを「仕事」として設定し、報酬を支払っています。

 つまり、家庭内アルバイトです。

今のところの対象は、

  • 小学生低学年
  • 保育園児

まだ幼いですが、“価値を生み出す感覚”は十分育てられると思っています。


毎日ある「地味だけど重要な仕事」

 最初に仕事化したのは、寝室関係でした。

 わが家は、家族4人で同じ部屋に寝ています。

すると毎日、

  • 布団を敷く
  • シーツを整える
  • 毛布を運ぶ

これが、地味に大変なんですよね💦

そこで、寝床メイキング:30円/日という仕事を作りました。

やった日は報酬発生。やらなかった日はゼロ。

とてもシンプルです。

もちろん、子どもが不機嫌でやらない日もあります。

その時は親が代わりにやります。

でも、「やらなくてもお給料が貰える」には、絶対しません。

その日のカレンダーに×印をつけ、集計の際に必ず説明します。

ここはかなり大事ですね


子どもが変わったのは、「提案」が始まってから

 この制度、最初はただの“お手伝い報酬制”でした。

でも、続けるうちに面白い変化が起きます。

 子どもの方から、「これって仕事になる?」と聞いてくるようになったのです。

ここが、わが家の制度の本番でした。


春限定。タンポポで稼ぐ子どもたち

 わが家には、小さな畑があります。

春になると、セイヨウタンポポが一気に増えます。

放置すると繁殖力が強く、なかなか厄介です。

そこで作ったのが、タンポポ摘み:5円/本という仕事。

 ただし条件があります。

黄色い花だけ。綿毛になった後では遅いのです。

最初は遊び感覚でした。

でも子どもたちは、

「こっちにもある!」
「今のうちに取ろう!」

と、本気で探し始めます。

 結果的に、春だけで数百円になることもあります。

これ、実はかなり教育的でした。

「困りごと」が、お金になると理解し始める

 子どもたちは次第に、「何をすると役に立つか」を考えるようになります。

例えば、

  • 回覧板を隣へ届ける
  • 荷物を運ぶ

など。

 中には却下される提案もあります。

「虫を捕まえた!」
「カエルを見つけた!」

それは違う(笑) でも、この“交渉”自体に意味があると思っています。


姉が始めた「家庭教師ビジネス」

最近では、姉が新しい仕事を提案してきました。

それが、弟への勉強サポートです。

入学前の弟に、ひらがな、数字、カタカナなどを教える。

30分ほどで、100円。

これが想像以上に良かった。

 上の子は、

  • 相手に伝える難しさ
  • 教える工夫

を学びます。

下の子も、親より素直に聞きます。

そして親は、その間に夕食準備が進む。

全員にメリットがあります。


わが家が「定額お小遣い」にしなかった理由

もちろん、定額制のお小遣いにもメリットはあります。

計画的に使う練習になるでしょう。

 

 ただ、わが家が重視したのは、「誰かの役に立つと、お金になる」という感覚でした。

社会に出ると、ただ待っているだけでは、お金は増えません。

誰かの困りごとを見つけ、解決し、提案する。

その積み重ねで、仕事になります。

 だからわが家では、

「何をしたら喜ばれるか?」

を考える方向へ、子どもを導きたいと思っています。


子どもの主体性は、「任せる」と動き出す

 この制度を続けて感じるのは、

子どもは意外と、“考える力”を持っている

ということです。

 親が全部決めると、受け身になります。

でも、

「提案していいよ」

と言うだけで、急に主体性が出てくる。

しかも、“稼ぎたい”という動機があるので強いです。


お金を渡すより、「作れる」を教えたい

 わが家のお小遣い制度は、単なる節約術ではありません。

目的は、

  • 主体性
  • 提案力
  • 問題解決力
  • 相手視点

を育てることです。

そして何より、「仕事は、自分で作れる」という感覚を持ってほしい。

これから先の社会がどう変わっても、この力だけはきっと無駄にならないと思っています。

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